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浅草に帰ってきてから、ひょんなきっかけから、浪曲や講談に興味が出てきて、
時々「木馬亭」に足が向きます。 「木馬亭」は、浪曲の定席(常設の寄席)がある全国でも数少ない貴重な場。 毎月初めの7日間に、日替わりで浪曲師と講談師が登場します。 2階には大衆演劇の「木馬館」があります(ここにも時々足を運びます^^)。 浪曲とは… 明治時代初期から始まった芸能で三下りの三味線を伴奏に用いて 物語を節と啖呵(台詞)で演じる語り芸である。 その母胎は説教節、デロレン祭文、阿呆蛇羅教などで、その先祖は 宗教音楽時代の説教、祭文である。 大阪では浪花伊助、東京では浪花亭駒吉が関東節の開祖とされている。 「浪花節」が「浪曲」と呼ばれるようになったのは大正6年12月20日付の 「都新聞」紙上で紹介されてからである。(日本浪曲協会公式サイトより抜粋) 浅草に生まれ育った私ですが、これまでまったく縁もなく、興味もありませんでした。 それが数年前、木馬亭で一風変わったイベントがあり、ある女性浪曲師の芸に出会って、 「うわぁ、けっこういいかも…」と感じ、昨年帰ってきたのをきっかけに、 ちょいちょい聴くようになったわけです。 講談に関しても、同じく遠い存在だったのが、 近所の喫茶店のRちゃんに教えてもらって、若い講談師の一席を聴いていらい、これまたファンに。 今日はそのお兄さんが出ているので、店をちょっと抜け出して、聴いてまいりました♪ ![]() ![]() 浪曲も講談も、私が新鮮に感じるのは、「日本語の美しさ」。 独特の節回しに乗る日本語、聴いていると脳内アドレナリンが出るような心地よさなんです。 今日の読売新聞の夕刊に、講談定席「本牧亭」が昨年、看板を下ろした、 という記事が出ていました。 上野の本牧亭は中学生の頃、友人に連れられてよく落語を聞きに行っていた 記憶があるので(鈴本ではなくたしかに本牧亭だった)、 講談については「へぇ…」と思ったのでした。 記事では「元々上野広小路にあった講談専門席の本牧亭は1990年に閉場した。 それからは、本牧亭って名前の料理屋で細々と講談をやってきた。」 と、講談会ただ一人の人間国宝、一龍斎貞水が話しています。 木馬亭には、今後も頑張って続けてもらいたいものです。
立春の2月4日、「第八回あさくさ和装塾」を開催しました。
比較的暖かくて、日射しもちょっと春めいた着物日和。 会場はいつもの「浅草西会館」。 今回もたくさんお申込みをいただき、定員オーバーでお断りした方には、 たいへん申し訳ありませんでした。 最初に私がご挨拶させていただいた後は、恒例の「履き物のお話」を 父の辻 毅政より。今回のテーマは「革の草履、雪駄」。 皆さんが勘違いしていたり、知っていると得する豆知識を、 簡単にお話させていただきました。 ![]() ![]() 後半はいよいよ、職人さんたちが登場! まずは「錺簪(かざりかんざし)」の三浦孝之さんです。 ![]() 家業の錺職を継ぐきっかけや、歌舞伎・日本舞踊の床山さんから依頼される 簪(かんざし)のこと、また簪のモチーフについて等々。 実際に、簪を手にとって見せていただきました。 ![]() 次に、「市松人形」の藤村紫雲さん。 ![]() 市松人形の名前の由来や、お人形は元々は祈りや願いを込めるものだったのが、 子どもたちの遊び相手になり、また外国との交渉にお人形が一役買ったエピソードなど、 おもしろいお話が次々に。 お人形はガラスケースに入っていて、ただ飾っておくものだと思っていましたが、 藤村さんのお人形はお座りできるようになっているし、 着物の着せ替えもできるのです。 思い出があるけれど着られない着物を仕立てなおして、 お人形に着せてあげるのもいいですね。 ![]() 今回、会場の都合上、実演や物販はできなかったのが少々残念でしたが、 皆さん、興味を持ってくださったと思います。 最後に、記念撮影! これまでは会場で撮っていたのですが、 今年は東京スカイツリーをバックにパチリ! ![]() 夕方からはお楽しみの「旨いものの部」。この日は「金太楼鮨」さんで乾杯! 2012年初の「あさくさ和装塾」、大盛会でお開きとなりました! ![]() この日の私の着物です。 昨年、新仲見世店を閉店する際に片づけていたらみつけた、 楓の葉が散っている薄紫の小紋です。 伝法院のお庭を描いた濃紫の帯は、母が亡くなる数年前に作り、 よく三社祭のお揃いの着物に締めていました。 草履は白の五分三枚で、蝶々の螺鈿入り。 そして、蝶々の簪は三浦さんのです。 ![]() ![]() ![]()
お得意さまのKさんが「下駄に代用漆で絵を描いたのですが
鼻緒を挿げてもらえますか?」とお店に持ってこられました。 お世話になった方へ還暦のお祝いに差し上げるのだとか。 芸術系の大学を卒業して、アートディレクターをされているKさんは、 以前、下駄に描いた作品で個展も何度かされていたのだそうです。 さすが、見事でした! 鼻緒は黒か紺の無地にしようか迷ったすえ、 結局、サテンの白地に細縞にしました。 ![]() ![]() その後、Nさまがご来店。 先日、うちで買ってくださった下駄に、自作の防寒つま皮を作ったので、 見せに来て下さったのです。なんとバッグもおそろい! ![]() ![]() Nさんとは、昨年末に浪曲を聞きに行ったら偶然お会いしたというご縁です。 しばらくすると、いつもゴージャスで、ものすっごく明るい美人姉妹、 Jさんたちが、あつらえのお草履をお引き取りにみえました。 2人ともミンクのショールがとっても似合っているのです。 「そうだ、そうだ、忘れるとこだった。パンを作ったから持ってきたの」 とバターの香りいっぱいのパンをいただきました。 なぜか、ゆで卵もたくさん^^ ![]() ![]() 多才なお客さまたち、お話していても楽しい方ばかりです^^
週末は熊本に行ってきました。
一昨年、義母が故郷の熊本に帰っていらい、私たちも何度も行っているにもかかわらず、 熊本城を見学したことがなかったので、今回は復元された本丸御殿を見て来ました。 ![]() 本丸御殿では、熊本藩の本膳料理「本丸御膳」をいただけるというランチを予約。 これは熊本の料理の秘伝書「料理方秘」などを参考に、 当時の献立を再現したのだとか。 ![]() ![]() 塗りのお盆に、細川家の九曜紋が付いた塗りの器に、 地の素材を生かしたお料理が並びます。 刺身醤油の代わりに、煎酒、梅醤が添えられていたのにも感心しました。 加藤清正公によって創建された「熊本城本丸御殿」は、 明治10年の西南戦争で焼失してしまいます。 江戸時代から残る絵図や文献、古写真、発掘調査をもとに、復元が進められ、 平成20年、本丸御殿創建時の様相を取り戻したとのこと。 ![]() 熊本城の最大の特徴は石垣。 西南戦争では貴重な天守閣まで燃えてしまいましたが、石垣はほとんどが残ったそうです。 ![]() 城を守るための石垣ですが、見れば見るほど美しい! それにしても、熊本での加藤清正の人気は大変なものがあります。 強くて忠義に篤いだけでなく、治水事業や新田開発などに力を入れ、 領民からは神様のように慕われたといいます。 ![]()
今年は1月6日が二十四節季の「小寒」で、
この日から節分(立春の前日)までを「寒の内」といい、 冬の寒さが一番厳しい季節です。 東京の冬はこんなに寒かったっけ・・・とつぶやく毎日。 商店街の店舗は入口全面が開いていて暖房がきかないので、 自分が暖かくするしかありません。 着物は洋服より暖かいのですが、やはりこの時期はウール着物が重宝。 写真のウール着物とウール上っ張りの組み合わせは今のところ最強です^^ ![]() 着物のインナーに、タートルネックを着る方もいらっしゃいますが、 私は似合わないので、ガーゼの肌着とヒートテックレギンス。 二部式の襦袢の晒し生地の背中部分にホカロン。 足元は、浅草の「めうがや」さんの別珍足袋。 そして畳表付の下駄。これが、ぜひ試していただきたいほど暖かさが違います。 ![]() 着物は、袖口と首元が寒いので、ちょっと外に出るときは、こんな防寒グッズを。 近所の雑貨店でみつけたアームカバーと、ラビットの首巻き。 ![]() 仕事の行き帰りはフード付きショールをはおれば、寒がりの私でもなんとかしのげます。
元旦から初詣客で大賑わいの浅草で、七草も済んで少し落ち着いてきたころ、
地元の人が楽しむ1日が「新春浅草歌舞伎総見」。 この辺の商店街の人達と、浅草の芸者衆が公会堂で歌舞伎を楽しむのです。 私はその前に「浅草槐の会」で浅草寺の新年祈願会に参加。 塩入先生のご祈祷で一年の無事をお祈りしていただきました。 今日は、母がよく歌舞伎見物で着ていた黒の小紋。 小雪が舞っているような柄なので、雪の結晶柄の帯を合わせました。 この帯は、第35回和装人インタビューに登場の江戸小紋染職人、 岩下江美佳さんの作品です。 そして岩下さんの仲良しの九谷焼職人、織田恵美さんの帯留をつけました。 小さな玉のついたかんざしは、来月「第八回あさくさ和装塾」に 来ていただく錺簪職人、三浦孝之さんの。 ![]() ![]() 草履は蝶々の螺鈿をあしらった白の革草履。 足をのせる部分と、側面に小さな蝶々が飛んでいます。 ![]() 浅草公会堂に入ると、きれいどころがずらり、お出迎え。 ![]() ![]() 両手に花の父。 ![]() めずらしく父娘の一枚も。 ![]() 夜はやはり槐の会の新年会@「葵丸進」。 毎年恒例、歌舞伎役者さんが来てくださいました。 今年は中村座から坂東弥十郎さんと中村獅堂さん。 私たちはジャンケン大会で、新春歌舞伎の券をいただいてしまいました! 私が持っているアサヒビールは東京スカイツリーのラベルです。 ![]()
1月7日、神社好きな女子が集う「神楽女会」主催の「日本橋七福神巡り」に参加しました。
昨年から参加するようになった女子神社ツアーは4回目。 しばらく東京を離れていた私には、同年齢の女子とおしゃべりする機会がなかなかないので (仕事も家族経営だし)、毎回楽しみにしているイベントなのです。 七福神巡りは人気ツアーで、この日も16人もの参加者。 寒い、寒~い日でしたが、おしゃべりしながら楽しく半日をご一緒しました。 このブログを読んでくださった方にも、御利益がありますように、 私たちが巡った順番に並べていきます。 「水天宮」---弁財天 安産のご利益で有名な神社ですが、神社でいただいた由緒記を読んでみて、びっくり。 ご祭神には「天御中主大神」の他に「安徳天皇」「建礼門院」「二位の尼」。 今年のNHK大河ドラマの面々が並んでいる! 壇の浦の合戦で、二位の尼に抱かれて入水された安徳天皇をお祀りしたのが 起源といわれているそうです。 本宮は福岡の久留米にあり、東京の水天宮は文政元年に御分霊を久留米藩の 江戸屋敷内にお祀りしたのがはじまりだとか。 ![]() 「松島神社」---大国神 現在はビルの1階にありますが、明暦の大火前はこのあたりは歓楽街で、 職人や商人、歌舞伎役者、芳町の芸妓など芸能関係や庶民の信仰が厚かったといいます。 ![]() 「末廣神社」---毘沙門天 勝運を授け、災難をよける神様。 江戸時代初期(元和3年~明暦3年)、吉原がこの地にあった当時その地主神、 産土神として400年以上前から信仰されていました。 ![]() 「笠間稲荷神社」---寿老神 日本三大稲荷の一つにも数えらている笠間稲荷神社の東京別社です。 ![]() ここでランチ。オフィス街のビルの地下にあるワインが豊富なイタリアンレストラン。 ![]() 「椙森神社」---恵比寿神 一千年の昔、田原藤太秀郷、将門(まさかど)の乱を鎮定の為、戦勝祈願を始めとする。 ![]() 遠く、東京スカイツリーが見えたのですが、ちょうどクレーンに 釣りあげられているような写真を撮りました。わかるかな~ ![]() 「宝田恵比寿神社」---恵比寿神 ビルの谷間にひっそりある小さな神社ですが、毎年10月19日の「べったら市」、 20日の恵比寿神祭で有名。 ![]() 「小網神社」---弁財天、福禄寿 強運厄除、東京銭洗い弁天。「昇り龍」と「降り龍」の彫刻は 「強運厄除の龍」として拝されています。 私は昇り竜のお守りをいただきました。 ![]() 「茶ノ木神社」---布袋尊 神社の周囲に巡らされた茶の木の緑からこの名がついたと伝えられています。 ![]() 日本橋七福神は、他の地域より近くにまとまっているので、短時間で回れます。 繊維問屋やオフィスが密集する町に、こんなに神社があるなんて知りませんでした。 裏通りには、雰囲気のある居酒屋さんやおいしそうなお店が数多く、 次は夜に来たいと思いました^^
うちの商売は履き物を扱うので、けっこう着物も汚れます。
というわけで、「上っ張り」が必需品! 普段着物に事欠かない浅草だけに、近所の呉服屋さんや和装小物屋さんで いろいろ選べます。 自分でも購入しましたが、母が遺した上っ張りが何枚もあります。 お正月に来ていたのは、黒、薄鼠、柿茶の縞。 お客さまにも誉められました♪ 浅葱色の小紋は、菱型に松や梅が散って、なんとなくお正月っぽいけど、 働く気分にもなり、忙しいこの時期、よく袖を通します。 履物は、「じか付け」といって、雪駄のような構造の、低~い草履です。 「じか付け」は着物を着慣れた、どっちかというと粋な方に好まれるようです。 昔は暮れになると、水商売の人がまとめて買って行ったそうですが、 最近、その世界の主流は高さのある草履のようです。 私も、粋な女将さん風に、履いてみました^^ ![]() ![]() ![]()
今日は近所の骨董屋さんで、暮れにgetした着物です。
梅の木が全体に配してある黒地の紬。 黒地の長羽織は、瓢箪柄の羽織裏がひと目で気に入ったもの。 ![]() ![]() ![]() 「壽」の文字の帯。 ![]() そして、表付き舟形下駄も、瓢箪柄の鼻緒です。 店頭およびネットショップ「下駄屋jp」で販売しております! ![]() めでた尽くしのコーディネイトでした♪
太神楽曲芸協会の皆さんが、獅子舞と曲芸を披露してくれました!
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() そういえば数年前、義妹とフランス人のピエールが、 太神楽の鏡味社中に入っていたのでした。 その後、義妹はフランスで大道芸を続け、結婚して3人の母に。 ピエール君はフランスのどこかで元気にしていると思います。
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浅草辻屋本店 下駄屋.jp
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