五こくの鼻緒

上下2段構造になっている「二こく」の鼻緒は、
昔の草履によく見られたのでご存知の方も多いでしょう。
こちらは「五こく」。5段構造です。

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先日メーカーの在庫処分でみつけました。
こちらを仕立てた職人が83歳と高齢でもう辞めるので、これが最後とのこと。


鼻緒の仕立て自体が難しいのはもちろん、この鼻緒を挿げるのもかなり高度な技術が必要です。
5本を少しずつずらして挿げるということは、「たるみ」を微妙に調整しながらカーブを作るわけで、
最初の「根留め」という工程が肝心なのだそう。
しかも畳表付きの下駄に挿げるのには紐を通す穴が広がらないため、相当な腕がないとできません。

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挿げたのは辻屋本店の熟練職人、この道55年のベテラン、野村さん。
おそらく全国でも五こくの鼻緒をこれほどきれいに挿げられる職人は、ほとんどいないと思います。

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これほどの腕を持った野村さんは辻屋本店の宝。
本当にありがたいなぁと思います。


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# by TomitaRie | 2018-02-10 16:55 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
立春を迎えて
昨年は不思議な一年でした。
ふつう敷居が高すぎて入れないような場所で勉強させていただく機会に恵まれたり、
普通お会いすることのないような立場の方々とご一緒することができたり、身に余るほどのご縁の数々がありました。

そして旧暦の新しい年が始まる直前に、皇居の勤労奉仕に参加させていただきました。
なんとも濃い3日間。
もうすぐ元号が変わるこの時にたいへん貴重な体験ができました。
昨年起こったさまざまなこと、今回の勤労奉仕、自分にとってきっと深い意味があるのだろうなと思います。

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節分。
恵方巻きはいただきませんが、おうちで豆まきは欠かしません!
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立春の日は、出勤前に自宅から恵方にある神社にお参り。
陽の光が春です。
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春の気分でラベンダー色のシルクウールの着物。
ピンクグレーの防寒草履がぴったり。
これは私物ではなく店内で販売している商品にちょっと足を入れてみました^^;
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# by TomitaRie | 2018-02-04 12:29 | Comments(0)
結城紬と舟形下駄
昨年の第一回目は羽織だけでも平気なくらい暖かかったのですが、
今年は大寒波の襲来で厳しい寒さとなった「はきもの供養」。
浅草神社の社殿は重要文化財。暖房がありません。
でも祖母の結城紬はそんな中でも寒さを感じませんでした。
さすが結城紬!
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江戸小紋染職人の岩下江美佳さんのもので、10年位前にもとめたもの。
雪華模様も伊勢型紙で染めると聞きました。


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足元はコルク表付きの舟形下駄です。
年末の引越しで整理していたら、ずいぶん前に鼻緒を挿げて忘れていたのが出てきました。
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神社などで玉砂利を歩くかもしれない時は、草履ではなく下駄がおすすめ。
底裏のゴムに砂利が入り込みますが、補強にもなるので取り除かないほうがよいですよ。

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# by TomitaRie | 2018-01-28 13:03 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
熊本・山都町の復興支援ランチ

料理の鉄人ムッシュ坂井宏行がオーナーをを務めるラ・ロシェルでのチャリティイベント『新米&熊本通潤橋 復興支援スペシャルランチ』にうかがいました。

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発起人の中原麻衣子さんは『ハートフルシェア田』という熊本県山都町の棚田保全活動を推進されています。
手前右が中原さん、真ん中は町長さんです。

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今回は熊本震災・豪雨から被災した棚田から収穫さでれた貴重なお米で、この日限りの玄米フルコース。
山都町のジビエや新鮮な野菜がみごとにフレンチに。

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山都町も地震で大きな被害を受け、町のシンボルである重要文化財『通潤橋』も修繕中、仮設住宅にお住いの方々、閉鎖されたままの道路もまだまだの現状だそうです。


熊本には夫方の親戚も多く結婚してからご縁が深くなりましたが、7~8年前に山都町を訪れたのは、この地に江戸時代末期から続く「清和文楽」に興味を持ったから。
山都町(旧・清和村)を訪れた淡路の人形芝居の一座から浄瑠璃好きな村人が人形を買い求め、技術を習ったのが始まりだそうです。
http://seiwabunraku.hinokuni-net.jp/seiwabunraku/


私たちが行った際は見ることができませんでしたが、ちょうど八朔祭という伝統的なお祭りが開催されていて、大造り物の引き廻しなどに出会いました。


初めて見る通潤橋にも大感動。一日も早い復興を心から願っています。

そして棚田。

丹精こめて作られたおコメはおいしくないわけがない!

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「美しい棚田の風景があり、地元の人々が伝統芸能を守り続けているところが、バリのウブドみたい」とうちの夫。
おいしいお水と食材に恵まれ、もっと知られたら世界中から観光客がやってくるだろうと思います。


この日着て行ったのは、夫のおばあちゃんの紬。
熊本の人でしたが、若い頃は横浜の女学校に通っていたと聞いています。

結婚する前に私が会った時は施設で暮らしていて、

息子や孫の顔もわからない状態でしたが、

亡くなってから何枚か着物を譲りうけました。

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若草色の鼻緒は、博多織の老舗「西村」の献上柄、辻屋オリジナルです。


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# by TomitaRie | 2018-01-16 15:22 | 九州 | Comments(0)
浅草商店主の会で初祈願
浅草の商店主が集まる「浅草 槐の会」で、新年の初祈願へ。
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毎年、浅草寺の塩入亮乗住職に御祈祷をお願いしています。
塩入先生は最近よくテレビにも出演されています。

次に、浅草神社でも正式参拝。
今年から本社神輿に新年のお飾りをさせていただいています。
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すぐ近くにありながら、お正月はなかなか店を離れられないので、
私自身も観音さまと三社さまに初詣でした。
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# by TomitaRie | 2018-01-10 18:30 | 浅草 | Comments(0)
浅草のお座敷で新年会
昨夜は観音裏の老舗割烹「福八」さんでの新年会へ。

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「福八」さん、初めて入りました。
かつては立派だったであろう建物はかなり古くなっていますが、老舗の風格がありながら居心地よい佇まい。
きれいにしたら、さぞかし素敵だろうなと思いますが、今どき料亭でやっていくのは大変なのかしら。

新年会はたいへん華やかで、浅草芸者さん達のおもてなし、踊りを楽しませていただきました。
お正月の出の衣装は、本当にきれいです。
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幇間さんも登場、獅子舞でおめでたさも増しました。

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一緒に写っているのは千乃ちゃん。
辻屋のホームページ「下駄屋JP」で和装人インタビューさせていただいた頃は、
まだ大学出たばかりで学生っぽかったのに、こんなにあでやかになりました!

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若草色の小紋は、昔旅館を営んでいた父の友人の奥様にいただいたもの。
帯はお正月らしく、干支の柄。10年以上前に浅草の「はんなり」さんで求めました。
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元旦から働いて、ようやくお正月気分を味わった、楽しい夕べでございました!

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# by TomitaRie | 2018-01-06 16:16 | 浅草 | Comments(0)
謹賀新年
謹んで新年のお慶びを申し上げます。
昨年は格別の御厚情を賜り、厚く御礼を申し上げます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。

例年通り、元旦は職人達には休んでもらい、家族3人で店を開けています。
新仲見世通りから伝法院通りに移転してからのほうが、
仲見世通りに並ぶ初詣での行列の賑やかな音が間近に聞こえます。
DJポリスさんが「立ち止まらないでくださーい!」とずっと連呼しています。

この数年、元旦は母の着ていた小紋です。
動きやすさを考えると晴れ着は無理、
お正月なので紬よりは柔らかもので、ちょっとおめでたい感じの柄。
帯は白の塩瀬で、どことなく昭和な雰囲気なりました(笑)。
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足元は白木舟形下駄。
松や扇、七宝柄の鼻緒です。
舟形下駄は軽くて、ある程度高さもあり、草履型なのできちんとして見えるし、
好みの鼻緒を選べるので、小紋などにもぴったり。
底裏は全面ゴムが付いているので、初詣でで神社の玉砂利を歩く、というときには
草履だと傷ついたり、塗り下駄だと剥げる心配があるので、
白木舟形下駄はちょうどよいと思いますよ♪
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# by TomitaRie | 2018-01-01 16:44 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
納めの観音 羽子板市
毎月18日は観音様のご縁日。
師走は納めの観音、そして羽子板市です。
年々、羽子板のお店が少なくなり、いつの間にかガサ市もなくなり、
子どものころから比べるとずいぶん静かになった印象です。
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とはいえ冬の夜空と豆電球の下、色とりどりの羽子板た並ぶのを見ると年の瀬を感じます。
昨日は着物好きのお友達数人をご案内しました。

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お店によって押し絵の顔が違って、見比べるのもおもしろい。
その後は観音裏の蕎麦屋でお食事、皆さんに楽しんでいただけたようです。
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# by TomitaRie | 2017-12-19 16:15 | 浅草 | Comments(0)
高級ホテルのアフタヌーンティー
最近、都内高級ホテルでのアフタヌーンティーが流行っているようで、
私も着物好きのお友達に誘われて行ってまいりました。
場所は帝国ホテル。すっかりクリスマスの雰囲気です。
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わが街、浅草は12月に入るとすでにお正月飾り。
クリスマスな空気感はまったく感じられず。まぁそこがいいところなんですけどね!

なので、この日はいつもと違うイメージにしてみました。
クリスマス柄の帯や着物は持っていないので、黒地の付け下げに黒系の洒落袋帯、
帯締と帯揚に赤とグリーンで、小物の色でクリスマス・コーディネートです。
履物は低めの白に深紅の差し色が入っている草履だけは辻屋っぽい感じ。

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店ではホコリやなにかで汚れることが多々あるので木綿やウールに半幅帯がほとんど。
週末やイベントには、やはり動きやすい紬に名古屋帯という装いなので、
たまのお出掛けに、やわらかものを着ると気分が華やぎます。
ご一緒した皆さまの着こなしも勉強になりますし、
着物まわりの情報も飛び交うので、時々こういった会に参加するのは刺激になります。
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ただアフタヌーンティーというのはご存知のようにスイーツやサンドイッチとお茶をいただくので、
甘いものがそれほど得意ではない私は心の中で(あービール飲みたい)とつぶやいているのはナイショです。
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# by TomitaRie | 2017-12-06 16:25 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
『贈る美 手仕事コレクション~半襟と鼻緒で遊ぶ』
一昨年ご好評いただいた手仕事の和小物展の第二弾です。
今回は各作家さんに半襟と鼻緒を中心に作っていただきました。



会 期 : 12/1(金)~12/6(水)
会 場 : 辻屋本店2階 はきものギャラリー 
入場無料



富士商会 / 石橋富士子 ペタコ(刺繍)

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アトリエなみ / 海野南美 (ビーズ刺繍)

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ユキヤ株式会社/大野深雪(友禅染)

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yumiutsugi bead works / 宇津木由美(ウッドビーズ)

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misato / 佐藤里美 (一閑張り)

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ふうせん蔓 (かんざし)

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キリーエドナ(クラッチバッグ)

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# by TomitaRie | 2017-12-01 16:09 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)