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博多織 織屋にしむら
メールマガジンの取材で、筑紫野市にある「織屋 にしむら」さんを訪ねました。
博多織の品質の高さでは有名な老舗織元さんです。
「あさくさ和装塾」の第一回目でお世話になった「帯源」さんや、
昨年秋、「もめんの着物展」でご一緒した博多「木ノ花」さんも
西村さんの帯を扱っていらっしゃいます。
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まずは工場見学。広い建物内にずらりと織機が並んでいます。
機械を製造する会社が減っているので、自分達でいつでも修理できるよう、
部品はすべて大事に保管してあるそうです。
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材料の糸はブラジルから。日系移民の子孫の方々が作っているのだとか。
絹糸の産地国は他にもありますが、着物を知るDNAを持った人々の手で
作られている糸というのが、感慨深いですね。
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糸の下準備をしています。
大きなドラムに糸を巻いて、たて糸の長さや本数をそろえています。
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鏡に写る柄を確認しながら織っていきます。
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織物の設計図を機械に伝える紋紙です。
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織り上がった反物は一つ一つ、人の目と手で丁寧に品質チェックされます。
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機械織りといっても、一本の博多帯が出来上がるまでに、
ものすごく手がかかっていることが、よくわかりました。
別室では手織り職人さんが手織機で織っているところも見せていただきました。

工場の隣にある「博多織献上館にしむら」。
館長の西村照子さん。涼しげなきもの姿はさすが織元のおかみさん!
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盛夏向きの博多献上帯がずらり。来年の夏は欲しいなぁ…。
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男物の袴地です。献上柄が織り込んであります。
博多織の袴はちょっとめずらしいですよね!
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この日お聞きした内容は、メールマガジン「浅草発◎下駄を履いて歩こう♪」29号で
詳しくご紹介します。
by TomitaRie | 2010-08-11 15:58 | 下駄・草履・和装のこと


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