立春の2月4日、「第八回あさくさ和装塾」を開催しました。
比較的暖かくて、日射しもちょっと春めいた着物日和。
会場はいつもの「浅草西会館」。
今回もたくさんお申込みをいただき、定員オーバーでお断りした方には、
たいへん申し訳ありませんでした。
最初に私がご挨拶させていただいた後は、恒例の「履き物のお話」を
父の辻 毅政より。今回のテーマは「革の草履、雪駄」。
皆さんが勘違いしていたり、知っていると得する豆知識を、
簡単にお話させていただきました。
後半はいよいよ、職人さんたちが登場!
まずは「錺簪(かざりかんざし)」の三浦孝之さんです。
家業の錺職を継ぐきっかけや、歌舞伎・日本舞踊の床山さんから依頼される
簪(かんざし)のこと、また簪のモチーフについて等々。
実際に、簪を手にとって見せていただきました。
次に、「市松人形」の藤村紫雲さん。
市松人形の名前の由来や、お人形は元々は祈りや願いを込めるものだったのが、
子どもたちの遊び相手になり、また外国との交渉にお人形が一役買ったエピソードなど、
おもしろいお話が次々に。
お人形はガラスケースに入っていて、ただ飾っておくものだと思っていましたが、
藤村さんのお人形はお座りできるようになっているし、
着物の着せ替えもできるのです。
思い出があるけれど着られない着物を仕立てなおして、
お人形に着せてあげるのもいいですね。
今回、会場の都合上、実演や物販はできなかったのが少々残念でしたが、
皆さん、興味を持ってくださったと思います。
最後に、記念撮影! これまでは会場で撮っていたのですが、
今年は東京スカイツリーをバックにパチリ!
夕方からはお楽しみの「旨いものの部」。この日は「金太楼鮨」さんで乾杯!
2012年初の「あさくさ和装塾」、大盛会でお開きとなりました!
この日の私の着物です。
昨年、新仲見世店を閉店する際に片づけていたらみつけた、
楓の葉が散っている薄紫の小紋です。
伝法院のお庭を描いた濃紫の帯は、母が亡くなる数年前に作り、
よく三社祭のお揃いの着物に締めていました。
草履は白の五分三枚で、蝶々の螺鈿入り。
そして、蝶々の簪は三浦さんのです。