私の大衆演劇初体験は数年前、今はなき大勝館で観た、早乙女太一出演の劇団朱雀。
コテコテで俗っぽくて、でもすごくエネルギッシュで、衝撃を受けたのでした。
歌舞伎の初期は、こんな感じだったのかもしれない。
昨年浅草に戻ってきてからは、木馬館にも時々足を運ぶようになりました。
大衆演劇の各劇団は日本全国を巡業していますが、
浅草木馬館に出ることは、その世界ではステイタスなのだそうです。
公演中に、舞台でつかう履物を買ってくださる役者さんもけっこういらして、
先日は今月出ている劇団九州男の杉九州男さんがご来店。
私は留守だったんだけど、妹が対応しました。
妹に「舞台化粧落としてるのに、どうして役者さんってわかったの?」と聞くと、
「選ぶもん見れば、わかるよー」
たとえば表付千両下駄などは、役者さんが好むのです。
そんなわけで、木馬館に行ってみたらなんと満席。
連日札止めとは聞いていたものの、噂どおりの超人気劇団なんですね~。
で、翌々日に席を予約して夜の部を観に行きました。
いつもの木馬館と空気が違う。
座長の大川良太郎ファンの熱狂ぶりが、ハンパじゃないのです!
掛け声がここぞというタイミングでぴったりそろっているし、
気が付けばペンライトなんかも周りじゅう持っている^^;
いやー、驚いたねー!
見たことないけど、AKB48のライヴって、こんな感じなのかな。
唄っている途中でご祝儀を襟元に入れたりはしないだろうけど。
私たちが嬉しかったのは、杉九州男さんが、
うちで買って下さった、からす表の坪下がり雪駄を履いて出てきてくれたことでした^^