シネマ歌舞伎「め組の喧嘩」
昨日、したまちコメディ映画祭の前夜祭でシネマ歌舞伎「め組の喧嘩」が浅草公会堂にて上映されました。
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「平成中村座」初のロングラン公演の最後を飾った2012月5月の公演で、十八世中村勘三郎が初役となる、め組辰五郎を演じています。
終演後、中村勘九郎丈、七之助丈といとうせいこう氏、浅草観光連盟の冨士会長のトークショーがありました。

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「め組の喧嘩」は文化二年(1805年)に起きた町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの実際に起きた乱闘事件を題材にしたお芝居です。
いなせで粋な鳶のようすが描写された江戸の世話物で、主役の辰五郎役は江戸前を得意とする歴代の名優が演じてきています。
十八世勘三郎丈は、浅草・文扇堂の荒井修さんに「め組の喧嘩」を上演してほしいと懇願されながらも首を縦に振らず、仲の良い二人が喧嘩するまでに至って、最後は勘三郎さんが折れた、と昨日のトークショーで冨士会長が話していらっしゃいました。
実際に演じてみたら勘三郎さんが大変気に入って、あと6回はやりたいと語っていたとか。

平成中村座で上演した際の演出で、芝居の最後に仲見世町会の神輿が舞台に上がりました。
夢中で神輿を担ぐ勘三郎さんと、それを見守る修さんがスクリーンに映ると、客席では涙ぐむ人がたくさんいました。
もう5年。たった5年。
勘三郎さんも修さんも、あっち側へ逝ってしまったとは。
辰五郎役の勘三郎さんに履いてもらうから、と修さんがうちで買ってくれた、鳶の雪駄がこれ。
タイヤ裏でつま先が反りあがった、坪下がりの雪駄です。
見るたびにあの時の嬉しそうな、ちょっと得意げな修さんの顔が思い浮かびます。
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by TomitaRie | 2017-09-19 18:01 | 伝統芸能 | Comments(0)


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