季刊誌「考える人」(新潮社)の取材を受けました。次号の特集は「直して使う」で、イラストレーターの平野恵理子さんが、おばあさまから譲られた下駄を直しにやって来る、という内容。
平野さんは、以前からうちの履物を愛用してくださっていて、雑誌やご著書の中でも何度も紹介していただいてます。
今回、持ってこられたのは、棕櫚表の古い下駄。下駄の産地、静岡ご出身だけあって、とてもステキな下駄ですが、さすがに鼻緒はボロボロ。
平野さんがあれこれ迷った末に選んだ十文字の刺繍が入った薄いグレーの鼻緒を、父がすげ替えて差し上げました。見事に息を吹き返した下駄を見るのは、うれしいものです。
ご本人にも満足していただき、撮影も無事に終わりました。
担当編集者のAさんという女性が、てきぱきしていて、知識も深く、さらに感じのいい方で、まさに‘仕事のできる女性’でした。父も母も「さすが新潮社だ!」とすごく感心していました。4月4日発売だそうですので、楽しみです。
他社の本ですが、平野さんの最近のご著書です。
和装関係のお店が紹介された浅草の地図。もちろん辻屋も!