カテゴリ:伝統芸能( 42 )
シネマ歌舞伎「め組の喧嘩」
昨日、したまちコメディ映画祭の前夜祭でシネマ歌舞伎「め組の喧嘩」が浅草公会堂にて上映されました。
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「平成中村座」初のロングラン公演の最後を飾った2012月5月の公演で、十八世中村勘三郎が初役となる、め組辰五郎を演じています。
終演後、中村勘九郎丈、七之助丈といとうせいこう氏、浅草観光連盟の冨士会長のトークショーがありました。

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「め組の喧嘩」は文化二年(1805年)に起きた町火消し「め組」の鳶職と江戸相撲の力士たちの実際に起きた乱闘事件を題材にしたお芝居です。
いなせで粋な鳶のようすが描写された江戸の世話物で、主役の辰五郎役は江戸前を得意とする歴代の名優が演じてきています。
十八世勘三郎丈は、浅草・文扇堂の荒井修さんに「め組の喧嘩」を上演してほしいと懇願されながらも首を縦に振らず、仲の良い二人が喧嘩するまでに至って、最後は勘三郎さんが折れた、と昨日のトークショーで冨士会長が話していらっしゃいました。
実際に演じてみたら勘三郎さんが大変気に入って、あと6回はやりたいと語っていたとか。

平成中村座で上演した際の演出で、芝居の最後に仲見世町会の神輿が舞台に上がりました。
夢中で神輿を担ぐ勘三郎さんと、それを見守る修さんがスクリーンに映ると、客席では涙ぐむ人がたくさんいました。
もう5年。たった5年。
勘三郎さんも修さんも、あっち側へ逝ってしまったとは。
辰五郎役の勘三郎さんに履いてもらうから、と修さんがうちで買ってくれた、鳶の雪駄がこれ。
タイヤ裏でつま先が反りあがった、坪下がりの雪駄です。
見るたびにあの時の嬉しそうな、ちょっと得意げな修さんの顔が思い浮かびます。
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by TomitaRie | 2017-09-19 18:01 | 伝統芸能 | Comments(0)
夏が戻ってきた日

着物の仕立てをし、写真家でもある伊藤竜太さんは10年来の友人。
8月に入ってからずっと雨降りで、ようやく太陽が現れた昨日、神宮前で開催している写真展の初日にうかがいました。
久々の猛暑となり、この夏の着納めに総絞りの浴衣に、博多献上の帯です。
足もとの下駄は桜樺細工の台に、久留米絣の鼻緒。

竜太さんには辻屋本店のパンフレットやウェブサイトの写真を撮っていただいてます。


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奥さまの厚子さんとずーっとラブラブ♡
これほど仲の良い夫婦は見たことがない!
半年ほど前に柴又にお引越しされてから、ますます楽しそうです。

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伊藤竜太 Lyuta Ito 写真展『柴又NUDE』...
8/23-28日 12-20時(最終日18時)
会期中無休 入場無料
Space Jing (表参道駅徒歩五分)
http://spacejing.com/


写真展の後、友人の飯田ひとみさんの主催で、桂文治師匠の50歳のお誕生日を祝う落語会へ。
ひとみさんがオフィスマツバを立ち上げて5周年だそうです。

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ひとみさんとの出会いは、辻屋本店ホームページ「和装人インタビュー」に書かせていただきました。
彼女がすごいなと思うのは、どんなに忙しくても細やかな気遣いを忘れないこと。
私も見習わなきゃと思うけど、なかなかできることじゃありません。
この日も会がはねた後、お土産の栗まんじゅうをひとりひとりに渡してました。
落語会の後は打ち上げにも参加させていただき、楽しい時間をご一緒しました。


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by TomitaRie | 2017-08-24 17:18 | 伝統芸能 | Comments(0)
落語と履物
空前の落語ブームらしいです。
浅草は演芸ホールで毎日寄席があるので、落語ファンにとっては恵まれた環境。
行きつけ喫茶店で噺家さんと隣り合わせになることも、けっこうあります。

辻屋本店の履物を愛用してくださっている噺家さんも何人かいらっしゃいます。
古今亭菊之丞師匠は、渋い色がお好みで、雪駄をお誂えいたしました。
私が最近、聴きに行くのも菊之丞師匠の会がいちばん多いかも。
つい数日前も、林家正蔵師匠との二人会で、ねぎし三平堂へ行ってきました。
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桂文治師匠は、噺家にはめずらしく普段着も和装です。
焼き右近下駄を選んでくださいました。

数年前の暮れに突然、落語協会会長の柳亭市馬師匠がみえたときには、
びっくりしすぎて慌ててしまった^^;
極上の南部表をお求めくださいました。

そして、最近うちの履物を気に入ってくださっている、カナダ出身の桂 三輝(かつら さんしゃいん)さん。
いつもステキな着物姿+帽子がお似合いです。
先日はNHKの番組の撮影でご来店されました。
うちがどの程度、映るかどうかわかりませんが…
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by TomitaRie | 2017-07-08 16:55 | 伝統芸能 | Comments(0)
浪曲会の至宝、沢村豊子師匠復帰!
昨日は木馬亭にて沢村豊子師匠の「おめでとう傘寿!&完全復帰の会」へうちのお客さま方とご一緒しました。
昨年秋、手首を骨折して4か月ぶりの豊子師匠の元気な姿。
二人三脚で浪曲界を引っ張っている奈々福さんの嬉しそうな顔。
豊子師匠のいない間がんばっていた入門2年の美舟ちゃんはすっかりプロの顔つきに。
熱心なファンで超満員の木馬亭はおおいに盛り上がりました。
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この日着ていたのは、新潟が産地の木綿、亀田縞。
かつては日本各地にいろんな木綿地が織られていたそうです。
亀田縞はいかにも労働に向くしっかりした生地なので重宝していて、
木綿だけど意外と暖かいからこの季節も大丈夫。
ふだんは半幅帯が多いですが今日は名古屋帯をあわせました。
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足元は「ほんものの天鵞絨」鼻緒(片側が黒無地、片側が縞)を挿げた鎌倉彫右近下駄です。
http://getaya.jp/13145/
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by TomitaRie | 2017-02-26 14:14 | 伝統芸能 | Comments(0)
伝統を受け継ぐ
昨夜は浅草の皆さんと、鰻の老舗「川松」さんにて中村鶴松さんを囲む会でした。
(一緒に写っているのは同じテーブルだった皆さんで、
まだ他にも浅草の商店主や女将さん達がいらっしゃいました)
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鶴松さんは小学校3年生の時、十八代目勘三郎さんと野田秀樹さんの「鼠小僧」にてオーディションで子役を勝ち取り、
その後勘三郎さんから部屋子の話を正式にされて歌舞伎役者の道へ。
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現在は早稲田大学文学部演劇科で学びながら舞台に立たれています。
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今月の歌舞伎座にも出演中。
鶴松さんのような若者がいてこそ、歌舞伎の伝統が受け継がれていくのですね。


朝のうちはかなり雨風強かったため、カーキ色の江戸小紋っぽい柄のポリ着物で。
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天気予報だと午後は雨があがるということだったので、草履は「てりふりぞをり」。
降水確率50%以上の日にはぜったいこれ!
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濡れてもOKの合皮ですが、「しぼ」があるので高級感もあるし、着物にあわせやすい色とデザインなのです。
写真は白茶、他にもピンク、クリーム、シルバーなど、カジュアルからセミフォーマルまで対応できる色展開です。
芯は天然コルクだから軽い!
もちろん鼻緒は足にぴったり挿げられるし、緩んだら再調整もすぐできる!
幅広め、傾斜が少ないからラク!
底裏は鼻緒の調整穴をがっちり滑り止めでふさぎ、少々の雨なら大丈夫だし滑らない!
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http://getaya.jp/13343/
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by TomitaRie | 2017-02-25 14:41 | 伝統芸能 | Comments(0)
喫茶「ガランス」の思い出と歌舞伎夜話
浅草・千束に「ガランス」という小じんまりした喫茶店がありました。
私が10代の頃から通っていましたが、20年位前に閉店してしまいました。

「ガランス」店主のMさんは仏映画やオペラが好きで、パリの路地裏にあるような雰囲気の店内は、
合田佐和子の絵や、四谷シモンの作品が飾ってあって、独特の空間でした。
猫ちゃんがたくさんいて、2階の住居から時々1~2匹お店に降りてきて、お客さんと遊んでいました。

Mさんは若い頃、唐十郎の状況劇場に出入りしていたらしく、60年代のテント芝居や役者達のエピソードを聞いて、
「あーその頃、私も同年代だったらよかったのに!」と何度思ったことだろう。
その関係で、Mさんに唐組の芝居や大駱駝艦の舞踏によく連れて行ってもらったものです。

故・金子國義さんとも親しく、そのお弟子さんたちをはじめ、若いアーティスト達もよく出入りしていて、一種の文化サロン的な場所でした。
(金子先生の個展にも一緒に行ったなぁ)

当時、『夜想』『WAVE』など幻想文学や芸術系書籍を出版していた「ペヨトル工房」が浅草の花川戸にあって、主宰者の今野さんがよく来ていました。
文学少女だった私はその世界に憧れて、呼ばれもしないのに配送の手伝いに押し掛けたこともあります。

Mさんに受けた影響は私にとってものすごく大きくて、ガランスに出会って人生も変わったような気がします。


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Mさんから名前を聞いてその存在を知ったのが歌舞伎役者の中村蝶紫さん。
やはりガランスのお客さんだったのだと思います。おそらく当時、歌舞伎の世界に入ったばかりでお忙しかったのでしょう。ご一緒した記憶はあまりないのですが。
それがつい最近、近所のバーのカウンターで偶然、蝶紫さんのお隣になったのです。
ご縁とは不思議なもの。

昨日、歌舞伎座ギャラリーにて、その中村蝶紫さんと澤村國矢さんのトークイベントがあり、行ってきました。
役者として長い付き合いで共演も多い蝶紫さんと國矢さん、ほのぼのとしたイベントでした。

蝶紫さんは20代半ばで歌舞伎の世界に入ったので、ずいぶん御苦労もあったと推察します。
お二人とも、勘三郎さんの思い出を語っていたのが印象的。
役をつけたらそれまでというのではなく、どんなお役でも放っておくことができなかった人だったそうです。
勘三郎さんはたくさん叱ってくれてありがたかった、この世界は叱ってもらえないのがいちばん怖いと、おっしゃってました。

私は見てませんが昨年「ニコニコ超歌舞伎」にお二人が出演されたそう。蝶紫さんは初音ミクの所作指導をされたとか。
写真で國矢さんが持っているのは、その超歌舞伎で「自撮り棒」と呼ばれた鉄杖。
(イベントの最後に撮影タイムがあったので、この写真は松竹承認です)

追記:来月のEテレ、獅童さんの「趣味どきっ!」で女形の解説で蝶紫さんご出演という情報。
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by TomitaRie | 2017-01-24 16:45 | 伝統芸能 | Comments(2)
ファスナー付き袴、浄瑠璃三味線
昼間、ご来店くださったお客さま。
お初釜帰りで馬乗り袴をつけていらっしゃいました。男性の袴姿は格好いいですよね!
いまどきは、袴にファスナーが付いているからトイレにも困らないそうです。
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夜は知人が主宰する野澤松也さんの浄瑠璃三味線の弾き語りライブへ。
スペシャルゲストに福原鶴十郎さん、長田悠貴能さんなど鳴り物やお琴も加わって豪華版でした。
百鬼丸さんの切り絵ライブも!
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この日は「浅草の履物屋の女将さん」っぽい感じで(笑)。
祖母の江戸紫のよろけ縞の大島紬に、帯は博多の献上柄。
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不思議と本場の福岡ではあまり見かけず、どっちかというと東京の下町の人が好む博多献上。

からす表付き舟形下駄は、お気に入りの縞の鼻緒です。
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by TomitaRie | 2017-01-23 15:13 | 伝統芸能 | Comments(0)
中村屋お練り
三代目中村勘太郎 二代目中村長三郎 二月歌舞伎座初舞台「お練り」
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ものすごい見物人の数!
本堂前でのご挨拶、七緒八くんも哲之くんも、堂々として立派でした!
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by TomitaRie | 2016-11-27 12:42 | 伝統芸能 | Comments(0)
浪曲のゆうべ
町会の集まりで、浪曲師 玉川奈々福さんと三味線 沢村美舟さんに演じていただきました。
司会進行は、ラーメン「与ろゐ屋」の松本さん。
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まずは浅西亭小多八さんの落語から。ハラハラドキドキな「酢豆腐」でした(^。^)
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奈々福さんは「陸奥間違い」。何度聴いても胸が熱くなります。
浪曲聴くの初めてのかた、何十年も前の名人達を聴いてたかた、いろいろでしたが皆さん奈々福さんの芸に魅了されてました!
浪曲のお膝元、浅草の地元ファンをさらに増やしていきたいです。

今日の奈々福さんの衣装もステキでした❗️
19日の大阪NHKで公開収録でもお召しになる予定だそうですよ(^-^)
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by TomitaRie | 2016-11-14 14:26 | 伝統芸能 | Comments(0)
禁演落語を聴く会
昨日は田原町の本法寺にて「禁演落語を聴く会-二度と禁演落語をつくらないために」。
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飯田ひとみさんが8年前に始めた会です。
以前、辻屋ウェブサイト「和装人インタビュー」にて経緯をお聞きしています。http://getaya.jp/interview/interview56/

本法寺にある「はなし塚」の法要をして禁演を解いた日から、今年は70年目にあたるそうです。
それを記念して、今回の特別ゲストが林家正蔵師匠でした。
正蔵師匠のおじい様にあたる七代目林家正蔵が、はなし塚建立に携わり、はなし塚の裏にもお名前があります。

この落語会に一回目から出演されている桂文治師匠は「錦の袈裟」。
与太郎が錦の袈裟を本法寺から借りてくることになっていて、会場は大爆笑!
本法寺はうちの母方のお寺さんなので、終わってから妹と「次に法事があったらご住職の袈裟を見てきっと笑っちゃうねー」。

中入り後、春風亭昇也さんの「時そば」。
噺の途中でめくりが落ちてしまうトラブルがあったものの、その後スイッチが入ったかのように昇也さん張り切って、すごい時そばでした!
トリの正蔵師匠は「星野屋」。

NHKの取材が入っていて、10月3日「おはよう日本」朝7時~7時45分の間に放送される予定だそうです。
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by TomitaRie | 2016-10-01 13:30 | 伝統芸能 | Comments(0)