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第二回 あさくさ和装塾
「第二回 あさくさ和装塾」もお陰さまで大盛況でした。
幸運にもお天気に恵まれ、前回よりもさらにたくさんの参加者で会場はぎっしり!
皆さんには狭くてご不便をおかけしましたm(._.)m

まずは辻屋本店より履物のお話。テーマは「良い草履、悪い草履」。
うちは辻屋本店の履物でなくても可能な限り修理を受け付けているのですが、
持ち込まれた草履には、かなり仕立てが酷かったり、
素材が悪いものも少なくないのです。
なのに、買ったお値段を聞いてみると、びっくりするくらい高い…。
そこで「こんな草履は買ってはいけない!」という具体的な例を
皆さんに知っていただこうと、革草履の構造や素材のことも含めて、
父と妹がお話しさせていただきました。
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後半のお話は「組紐」。
まずは和装の代表的な組紐、帯締めのコーディネイトについて、
前回に引き続き、着物スタイリストの吉田アヤさん。
帯締めは着物姿の中心になるので、かなり印象を左右します。
季節や場所、年齢による選び方を教えていただきました。
さらにリサイクル着物店「辰巳」さんでお借りした「結城紬+無地紬の帯」
「黒の鮫小紋+切り羽目の名古屋帯」の2パターンに、
それぞれ「桐生堂」さんの帯締めを3種類ずつ、吉田さんに選んでもらいました。
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そしていよいよ「桐生堂」の羽田眞治さん登場!
明治9年の西南戦争の頃、群馬県桐生出身の組紐職人が東京で創業したので
屋号を桐生堂とされたという老舗です。
現在、NHK大河ドラマ「龍馬伝」の中で、武知半平太の妻が内職に組紐をしているのですが、
その技術指導を、羽田さんの息子さんがされているそうです。
羽田さんご自身は飄々としていて、なんとなくとぼけたトークに会場は大爆笑!
私も本気で笑ってしまいました^^
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最後は全員で集合写真です。
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第二部は浅草散歩。まずは新装オープンの「桐生堂」へ。
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浅草寺の修復はまだまだ終わらないのですが、宝蔵門の前で記念撮影!
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伝法院通りを抜けて、リサイクル着物「辰巳」さん。
9月の「アンティーク着物」の回は、「辰巳」のオーナー、舞踊家の胡蝶さんに
講義をお願いしていますので、お楽しみに。
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オレンジ通り~仲見世~雷門で終点です。
今回の「旨いもの」は、雷門のすぐ近くのお蕎麦屋さん「田川」。
観光客だけでなく、地元の人に愛されているお店です。
私の父は毎日、お昼に食べています(誇張ではなくホントです)。
お酒も少々入り、なごやかに盛り上がって、この日は無事終了!
皆さん、お疲れさまでした!!
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もうすでに、次回以降のお申込みも続々と入っていますので、
参加ご希望の方はご連絡くださいね^^
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by TomitaRie | 2010-03-31 14:34 | 浅草 | Comments(0)
柳川の雛祭りとさげもん
水郷柳川へ遊びに行ってきました。
昨年、父と妹が来福した際、柳川も訪れたのですが、
ちょうど年に一度の「水落ち」でお堀の水を抜いていたため、
お堀めぐりができなかったのです。
(水門の入り口まで行って帰るという、いささか寂しいものでした^^;)

西鉄に乗って福岡から約45分。
まずは腹ごしらえ。やっぱり鰻でしょう!ということで乗船場近くの店に入りました。

雛祭りの柳川は町中いたるところに“さげもん”が
飾られているのですが、この店にも。
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名物の鰻せいろ蒸しと鰻丼を注文。
昨年来たときに食べた鰻より、ずっとおいしくて、意外に満足!
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お腹も落ち着いて、いよいよお堀めぐりです。
陽射しは温かくて風も弱く、絶好の柳川日和。
担当の船頭さんは20代の若者で、話好きのいいヤツでした^^
桜はまだ2~3分咲きといったところでしたが、
レンギョウやユキヤナギ、椿、桃など春の花とともに、
柳の新緑が目を楽しませてくれました。
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私たちの舟は6人でしたが、他は20人近く乗っている舟も。
船頭さんによれば、白秋祭のときは、みんなすごくお酒を飲むので、川に落ちる人もいるのだとか。
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川の途中には、お雛さまが飾られていたり。
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川沿いに、甘酒やちくわなど売っているお店があり、舟からも買えるんです。
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約1時間で終点に到着。
この日の目的のひとつ、さげもん教室の緒方さんに会いに行きました。
「さげもん」とは福岡・柳川地方の雛飾りで、女の子が生まれた時、
祖母や母親、親戚などが着物の端切れを利用して、子どもの幸せを願いながら、
鶴、うさぎ、宝袋などの縫いぐるみと、七色の糸で巻いた「柳川まり」を組合わせて作るものです。

緒方さんは、嫁ぎ先の叔母様が、柳川の立花家の奥女中だった方に師事していたのがきっかけで、
ご自身もさげもんの教室を開き、本流のさげもんを伝承するべく、活動されている女性です。
次のメールマガジン「浅草発 下駄を履いて歩こう」で記事にするため、お話をうかがいました。
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柳川まりの芯に使う材料です。
最近は自己流の「さげもん」を作る人が増えたそうですが、
本来は、素材や色、縫いぐるみの数や位置まで、すべて決まっているのだとか。
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取材の詳しい内容は、次号のメールマガジンに書きます!
さて次に向かったのは、柳川藩主の遊息の処として造られた御花。
国指定の名勝ともなっている庭園、松涛園は見事です。
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この時期に飾られる立派なお雛さまと、部屋いっぱいの「さげもん」は、一見の価値があります。
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中庭にも、お雛さまがひっそり飾ってあるのが遊び心。
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きれいな夕暮れなので、バスやタクシーには乗らず、駅まで歩くことに。
柳川に行ったら、是非お堀沿いなどをお散歩することをオススメします!
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by TomitaRie | 2010-03-23 00:47 | 福岡 | Comments(0)
久留米絣と焼き鳥
久留米絣フェスティバルに行ってきました。
西鉄福岡駅から約30分。初めて訪れる久留米です。
ちょうど循環バスがない時間帯だったので駅から会場まではタクシー。
広い会場には、織元や問屋のブースがたくさん並んでいて、
それぞれ反物や端切れ、絣の服や雑貨を販売しています。
思ったよりずっと来場者が多く、聞けば朝早くから、
しかも鹿児島とか大阪とか、遠方から泊まりで来る人も少なくないとか。
久留米絣ファンって、全国的なのですねぇ…。
でも着物を仕立てるというより、絣で洋服や小物を作る目的の人が
ほとんどのような印象でした。

価格帯は、やはり小売店で買うよりはずっとお安いです。
これは気合入れてもっと早く来ればよかったと、ちょっと後悔。
それでも目的のひとつ、鼻緒に仕立てる端切れをあれこれ購入しました。
どんな鼻緒になるか、楽しみです^^

そして反物も一反、買ってしまいました。
草木染の手織り絣は、ほんとに素敵なのですが、
通常より安いとはいえ、簡単に買える価格ではないので、
機械織りの反物です。迷いに迷って、金魚を織り出した柄。
これも仕立てるのが楽しみ!

そのうち、久留米絣ファッションショーが始まりました。
ドレスやスーツ、カジュアルなファッションに生まれ変わった絣は、
「着てみたいなー」と思うものも中にはありましたし、
次々登場するモデルさんもきれいで、楽しかったのですが…。

せっかくなら第二部で着物のショーもあればいいのに、と思いました。
ユニバーサルファッションということで洋服なのでしょうけど、
なんの疑問も無く、ファッションショー=洋服 という図式がちょっとがっかりというか。

会場を出ると、雨風が強くなっていました。
博多で仕事を終えた夫も久留米まで来ることになっていて、
調べておいた、焼き鳥屋さんへ。
B級グルメでも知られるとおり、久留米は焼き鳥の町なのです。
傘もさせないくらい、ますます風は強くなり、
バス停からお店までの間で、髪の毛までびしょぬれでした。

「やきとり弁慶」という超人気店に開店と同時に入ったところ、
あっという間に満席になり、夫が到着するまで20組は断られたでしょうか…。
そして人気店だけに、味は最高!
久々に合格点をはるかに上回る焼き鳥を堪能したのでした。

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by TomitaRie | 2010-03-22 23:48 | 福岡 | Comments(191)
未来の匠たち展
週末、福岡市内の文化情報発信施設にて、「未来の匠たち展」というイベントが開催されていました。
博多織、久留米絣、小石原焼、上野焼、八女提灯、博多人形など福岡県の伝統工芸品が展示され、
トークディスカッションやミニ講座が開かれていたので、参加してきました。
土曜日は以前、和装人インタビューにも出ていただいた博多織元の岡野社長と、
同じく博多織のサヌイ織物社長、小石原焼のカネハ窯の熊谷さんが、
「産地ブランドの再構築」というテーマでのお話。
岡野社長は、「小さな国土に、染織技術がこんなにある国はめずらしい。
陶芸においても、外国から学びに来るくらい圧倒的に優れた技術を持っている。
それなのに、なぜエルメスやルイ・ヴィトンなどのスーパーブランドが生まれないのか」と
話されていました。
「ものづくり」と「商品開発」は似て非なるもの。そこに理由があるのでは…とも。

福岡というと、何を思い浮かべるか…いちばん多いのは「めんたいこ」「ラーメン」「屋台」でしょうか。
「博多織」とか「小石原焼」と答える人は少ないのが現状。
生活スタイルとか流通の変化、流行などいろいろ理由はあるのでしょうけれど、
まずは地元の人に知ってもらい、理解してもらうのが先決。
そのように3人ともおっしゃっていました。

たしかに、地元の人が一番の理解者で、広報マンになることは、間違いなく重要です。
わが町浅草でも、そういう考えから「浅草槐の会」という集まりで、
浅草の歴史や文化を会員みずから学んでいます。

福岡に限らず、日本全国各地にはすばらしい伝統工芸品がたくさんあるのだと思います。
行政が助成金を出して、東京など大都市にアンテナショップを作るというのも
必要なことかもしれませんが、まずは地元の人たちが自分達の持っている宝を
見直して、自慢し宣伝することが、いちばん大事なことと思いました。

さて翌日は、伝統工芸を使ったテーブルコーディネイトの提案。
フードスタイリストの矢田智香子さんが実際に小石原焼を使った例を見せてくれました。
北欧のクロスやお皿と組み合わせ、サラダやスープを盛り付けた、
素敵なコーディネイトで、すぐに参考になる感じでした。
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ライフスタイルに合う具体的な提案というのは、とても効果があると思います。
今回は食卓の例でしたが、例えば博多織や久留米絣を使ったインテリアコーディネイトなど
興味を持つ消費者は多いのではないかな。

私の仕事は和装履物ですが、着物のコーディネイトや、和を楽しむライフスタイルなど、
幅を広げて提案していくことも必要なのだと考えています。
「あさくさ和装塾」がその一歩になればいいなと思います。
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by TomitaRie | 2010-03-15 13:02 | 福岡 | Comments(0)