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第16回あさくさ和装塾「that's 和ンターテインメント」
第16回あさくさ和装塾「that's 和ンターテインメント!」
~唸りはシャウト!浪曲はロックだ!!~ 無事終了いたしました。
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新シリーズでの第1回目で、私の進行はボロボロでしたが、
玉川奈々福さんと沢村豊子さんの素晴らしい芸のお陰で、
ご参加くださった皆さまもきっと満足されたことと思います。

まずは「和ンタメ、予習しました!」
その成り立ちや舞台、衣装など、私たちで調べた浪曲のイロハを
奈々福さんと豊子師匠に教えていただきながら解説。
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次に、お二人の素顔に迫るコーナー!
奈々福さんは、元々は三味線から浪曲の世界に入ったのだそうです。
和のお稽古を習おうという軽い気持ちで始めたのが、浪曲師としてプロに。
豊子師匠は福岡のご出身。12歳の頃、踊りのお師匠さんになるつもりで上京したのが、
浪曲の三味線になった…などなど、興味深いお話しをうかがいました。
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「きものははきもの」コーナーでは、
今回は来月から東京の下町で始まる夏祭りにちなみ、
夏祭りに履きたい草履や下駄、雪駄をご紹介。
履物のエピソードでは、豊子師匠はどんなに雨が降っていても、
草履でハネを上げないそうです。
さすが年季が違います!
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いよいよお待ちかねの実演!
披露していただいたのは「浪花節更紗」。
明治20年代の東京が舞台。
ある浪曲師の辛くもおかしい修業の物語。
小沢昭一さんのお師匠さんにして「天保水滸伝」の作家、正岡容の短編小説が原作。
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いつもながらの奈々福さんの張りのある声と
豊子師匠の三味線の絶妙な掛け合いがすばらしかったです。
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終了後は缶ビールで乾杯!
お二人を交えての交流会となりました。
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さらに二次会は希望者が集まり、ご存知、水口食堂へ。
着物談義に花が咲き、春の宵はさらに楽しく盛り上がりました。
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by TomitaRie | 2014-04-22 17:32 | 伝統芸能 | Comments(0)
浪曲ってなんだ!?その2
2014年あさくさ和装塾は和のエンタテインメントをご紹介するシリーズです。
題して『That's 和ンターテインメント!』。
第一弾は浪曲入門編。前回に引き続き、浪曲の予習をしておきましょう!

〔浪曲の構成〕
太棹の三味線を伴奏に、浪曲師が一つの物語を「節(ふし)」と「啖呵(たんか)」で
演じます。
「節」は歌の部分で、物語や登場人物の心情が歌詞になっています。
「啖呵」は台詞の部分。「フシで三年タンカで五年」と言われるそうです。


〔浪曲の節〕
浪曲は東京と大阪で幕末のほぼ同時期に生まれ、交流しつつもそれぞれ特有の芸風を
形作ってきました。
その違いを端的に現すのが「節」で、関東節・関西節の2つに分けられます。
関東節は三味線の調子を高く取り、速いテンポで高調子の寂声を基本にしています。
対して関西節は三味線の調子を低く取りゆったりしたテンポです。


〔テーブルかけ〕
浪曲師の後ろ、舞台中央に金屏風。浪曲師の前には腰の高さくらいの演台を置き、
その上には「テーブルかけ」がかけられます。
この「テーブルかけ」は裾が山型に広がり、相撲の化粧回しのようにファンが
贔屓の浪曲師に贈るもので、金糸で寄贈者の名前や会社名が記してあります。
奈々福さんのテーブルかけは、美しく立派な金魚が描かれています。
美術作家・深堀隆介さんの製作です。深堀氏はアクリル樹脂を利用し金魚を
描いた作品が有名な、いまや世界的な美術家。
6年前、浅草・木馬亭で「唸る浪曲 泳ぐ金魚 金魚亭」というイベントがあり、
じつは私はこの時初めて奈々福さんの浪曲に出会ったのでした!
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〔曲師の位置〕
観客から見て右側に座って三味線を演奏するのが「曲師」。浪曲師に呼応しながら
即興演奏をし「合いの手」を入れます。
定席などでは衝立の後ろで演奏しますが、現在は「出弾き」で弾くことが
多いようです。
「あさくさ和装塾」では豊子師匠の素敵な演奏姿が見えるスタイルですので、
お楽しみに!
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〔衣装について〕
男性は紋付袴、女性は袴を付けても付けなくても可ですが、いずれも和装姿。
奈々福さんは、色紋付を着ることが多いそうです。
「紋付きだとお武家の話でも不自然にならないですし、柄に目がいくよりは
無地の色紋付のほうが、自分が消えて物語に入ってもらえるかと思って」と
和装人インタビューの際におっしゃっていました。
また豊子師匠の着物も、私は毎回楽しみにしています。
季節に合わせた、目立ちすぎないけれど華やかさもある着こなしは、
さすがな感じなのです。
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by TomitaRie | 2014-04-16 16:36 | 伝統芸能 | Comments(0)
一之輔と文菊
こちらに戻ってきていらい、落語はずいぶん聴いている。
落語会だったり寄席だったり。
いつもどこかしらで落語を聴けるというのは、東京で暮らす幸せ。

落語を聴いて、日々のストレスを解消しているのです。
本当に大げさではなく、落語なかったらこの3年間はやり過ごせなかったかもしれない。
落語の神様、ありがとう。

ただしょっちゅう落語のことばかり書いたりしていると、
「また落語ばっかり」と言われかねないので、
SNSなどにもあまりUPしないの。

でも昨日の落語会は満足度が高かったので、書いてしまいます。
(チケット取りにくい大御所でも、期待外れのことはけっこうあるのです。
そこがライヴの魅力なんですが。)

本題を。
友人の飯田さん主催、一之輔、文菊二人会でした。
文菊「千早振る」
一之輔「普段の袴」
中入り
一之輔「粗忽の釘」
文菊「甲府い」

超王道な噺が新鮮な感覚。
「粗忽の釘」で涙出るくらい笑ったのははじめて。
「甲府い」も文菊さんらしさがあってよかった。
歳も近くてライバルの二人、これからが楽しみです。
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主催者の飯田さんは友人なので、終演後はちゃんこ鍋の店で
出演者と同席させていただきました。
ストイックなイメージの文菊さん、洋服に着替えるとおしゃれな若者。
そのギャップがおもしろいな~

それから前座のふう丈さん、夫と同郷の熊本、しかも富田の先祖代々の墓がある地にほど近い、
山鹿出身とわかりました。
一之輔師匠にさんざんネタにされていたけど、これからもがんばれ!
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by TomitaRie | 2014-04-12 12:04 | 伝統芸能 | Comments(1)
浪曲ってなんだ!?その1
2014年あさくさ和装塾は和のエンタテインメントをご紹介するシリーズです。
題して『That's 和ンターテインメント!』。
第一弾は浪曲入門編です。
浪曲師の玉川奈々福さんに登場いただきます。
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浪曲とは、三味線を伴奏に用いて物語を語り、歌う芸。
明治時代後期から昭和中期にかけて一世を風靡しました。
現在、浪曲の定席があるのは東京では浅草の木馬亭のみ。
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なかなか聞く機会がないので、浪曲に対して偏見を持っている方も少なくない。
メールマガジン「下駄を履いて歩こう♪」では、2回に分けて浪曲のあれこれをお伝えしましたが、
ブログでもご紹介したいと思います。

まずは、浪曲の成り立ちについて。

落語や講談と同じく浪曲も演芸の一つですが、‘曲’と付くとおり、
邦楽の系統になります。その源流は、仏教伝来とともに日本に入ってきた
「声明(しょうみょう)」にあるとされます。
「声明」とは法要の際、仏教の教えや祈願を一定の旋律を付けて謳い上げるもの。
鎌倉時代の「平家琵琶」や、室町時代の「謡曲」「浄瑠璃」などに受け継がれます。

一方で、仏教の教えを一般の人々にも判りやすいように音楽的要素を加えた
「説経節」という語り物が生まれます。
江戸時代前期に三味線が登場し、浄瑠璃・文楽・歌舞伎の全盛期を迎える
わけですが、説教節を基調とした語り物では「祭文節(さいもんぶし)」
「弔歌連(ちょんがれ)」「阿呆蛇羅教(あほだらきょう)」などが
庶民の間で流行します。
上方ではこれらに語りを加えた「浮連節(うかれぶし)」が誕生。
やがて浪曲のルーツになっていくわけです。

明治時代初期、浪花伊助(なにわいすけ)が浄瑠璃や説経節、祭文節を土台に
大道芸として始めた芸が、演者の名から「浪花節(なにわぶし)」と呼ばれます。
こうして誕生した浪花節ですが、「浪花節的な〇〇」など否定的に使われる
ことから「浪曲(ろうきょく)」と呼ばれることが多くなりました。

現在のように屏風を後ろに立て、立机を置いて羽織袴で演じるスタイルは、
明治中期頃に現れ大正時代に浪曲の黄金時代を築いた桃中軒雲右衛門
(とうちゅうけんくもえもん)だと言われています。
雲右衛門は政治活動家とも繋がり、「義士伝」をはじめ思想に基づく格調高い
演目を創作し、浪曲の水準を高めました。
昭和に入って民放ラジオ局が続々と開局されると、浪曲番組は大人気となり、
全国的な浪曲ブームに。2代目・広沢虎造の「清水次郎長伝」が一世を風靡します。
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ざっと歴史を追ってきてわかるように、音楽の系統から誕生した浪曲が、
落語や講談と違うのは、三味線の演奏と‘節’があること。
節は物語や登場人物の心情を歌詞にした歌の部分です。

奈良時代に伝わった声明から始まり、脈々と伝えられた日本人のスピリット。
浪曲の節回しを聴いていると、自分の中の何かが揺さぶられるように感じます。
そして知らず知らず、物語りに引き込まれていることに気づくのです。

※4/19はほぼ満席になりましたが、補助席で少々ご用意できます。
参加募集の詳細は以下のページをご覧ください。
http://www.getaya.jp/wasoujuku/201404/index.html
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by TomitaRie | 2014-04-08 16:59 | 伝統芸能 | Comments(0)
吉原散策
友人と二人で主宰する、お江戸東側の遊びの会、采芽会で春真っ盛りの週末、
総勢20名あまり、吉原を散策しました。

三ノ輪駅に集合、最初は'生まれては苦界 死しては浄閑寺' といわれた
遊女たちの投げ込み寺「浄閑寺」へ。
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次に「一葉会館」。ボランティアの方が説明をしてくださいました。
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お隣にある一葉煎餅でお土産を買って、ぶらぶら歩いて吉原大門。
あるにはあるが、ちょっとさびしい「見返り柳」です。
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料亭「金村」では「吉原芸術大サービス」という伝統と現代芸術を結ぶアートプロジェクトの展示中で、
入口の部分だけ見学。
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ここから揚屋町会長・吉原さんが登場。
町を良くするため率先して活動している、男気のあるかっこいいおじさまです。
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町会会館にてホンモノの花魁下駄を見せていただきました!
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廓で使われていた重ね草履もあり、私も初めて拝見してかなり興奮^^
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吉原神社には助六に出て来る吉原、仲ノ町のサクラ(近年、吉原さんらが植樹したそう)が
ちょうど見ごろでした。
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ほど近い「吉原弁財天」は、少し前は自殺者が出るほど鬱蒼とした暗い場所だったのを、
吉原さんが率先して掃除をし、芸大の学生が壁画を描いて協力した結果、
今ではこんなに明るくて参拝者も多くなりました。
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弁天様の前に「ルミロック」さんがあり、ちょうどデザイナーの柴崎るみさんが
ゆかたの反物を持って登場!
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ルミロックさんとは今月25日~27日、浅草西会館で展示会を開催予定です!

最後は鷲神社をお参りして終了!
皆さん頭の中は冷たいビールでいっぱいだったようです^^
散策の後、お決まりの乾杯は「一文」で葱ま鍋でした!
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by TomitaRie | 2014-04-07 15:26 | 浅草 | Comments(0)
浅草、春爛漫
厳しい寒さと雪に悩まされた東京の下町にも春がやってきました!

桜が咲く少し前の待乳山聖天さんは、木蓮がみごとでした。
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観音様の境内にはしだれ桜。
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そして桜の蕾が開きかけた頃の青空とスカイツリー。
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いよいよ桜が満開になり、浅草寺の桜と宝蔵門、五重塔。
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花見客でにぎわう隅田川沿い。江戸時代からの桜の名所です。
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仕事帰り、夜桜をひとり満喫しました。
向島側は地元の町内会で屋台を出しているので、なんとなくアットホームな雰囲気。
おでんと缶ビールで屋形船を眺めながら乾杯!
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by TomitaRie | 2014-04-04 11:58 | 浅草 | Comments(0)
下北沢で着物市に参加!
3/29、30の週末、竹蔵龍さんにお誘いいただき、着物市に出店しました。
会場は下北沢のバー「Lastchance」。
営業時間前に数時間お借りしての催事です。

今回は「足元祭り 桜を愛でつつ猪口で一献」ということで、
旅する足袋つくり教室の「トウキョウジョウ」さんも参加。

キモノコモノ竹蔵龍さんは、帯留や羽織紐など手作り小物たちごっそり。

トウキョウジョウさんはおもしろ足袋ほか、オリジナル帯などなど。

そして辻屋本店からは若き挿げ職人、コバヤシくんが
台や鼻緒を大量に持ち込み、挿げまくりました。

竹蔵龍の竹姐さんのファンはじめ、お馴染みさんが続々と集まり、
日本酒をちびちび飲みつつおしゃべりしつつ。
広くない店内はなごやかに盛り上がっておりました。

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中井の染めの小道に続き、2度目の出張販売でしたが、
お客さまも出店も、みんな楽しめるのがいちばんですね~!

じつは消費税UP直前の駆け込み需要で宅配便が大混乱、
うちが送った荷物到着が大幅に遅れ、
しかも1個行方不明という事態に!
お客さまにはご迷惑をおかけしました。

それでも荷物が届くのを待ってご購入くださり、申し訳ないやらありがたいやら。
ご来場くださった皆さま、ほんとうにありがとうございました!
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by TomitaRie | 2014-04-03 16:45 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)