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「浅草はなぜ日本一の繁華街なのか」本日発売!
いよいよ本日、発売です!
昨日は「ちんや」さんでの出版披露会にお邪魔させていただきました。
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私の話はともかく、先輩方の体験談、戦後の浅草の移り変わり、
商売に対する姿勢など、読んでいて涙が出そうになりました。

私と住吉さんの世代は、高度成長期の浅草を見て子ども時代を過ごしました。
当時は東京の西側がどんどん発展してゆき、
浅草が話題になることはほとんどなかったと思います。
寂しい浅草を知っている最後の世代かもしれない。

お陰さまで今は毎日のようにテレビや雑誌で取り上げられ、
世界中から観光客が来てくれる町になりましたが、
ここまでなったのは苦労してこられた先人たちのお陰なのですね。
この先も、魅力ある町にしていくために、私たちが心していかなければと
あらためて感じております。

とてもいいエピソード満載なので、皆さまぜひ読んでみてください!
浅草に興味のない方でも、何代も商売を続けてきた方々の言葉は、
ビジネス本として参考になると思います。

「浅草はなぜ日本一の繁華街なのか」
住吉史彦 (著)  晶文社

Amazonではこちらから↓

http://www.amazon.co.jp/%E6%B5%85%E8%8D%89%E3%…/…/4794969201


さて、昨日のコーディネイト。
私以外の登場人物はすべておじさま方なので、
あまり華やかな色は避けて、白大島に黒の博多帯を締めてゆきました。
足もとは表付き舟形に印伝の鼻緒です。きりっ!
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by TomitaRie | 2016-02-25 13:01 | 浅草 | Comments(0)
浅草の大恩人
浅草の宝ともいうべき人が逝ってしまった。
舞扇専門店「文扇堂」のご主人、荒井修さん。

「江戸の芝居小屋「中村座」を二〇〇〇年、親交が深かった十八代中村勘三郎さん(一二年死去)らと復活させた。
浅草のれん会会長を務めるなど浅草の文化の伝承、観光振興にも貢献した。
文章も得意で、著書に勘三郎さんとの交流をつづった「浅草の勘三郎 夢は叶(かな)う、
平成中村座の軌跡」、作家いとうせいこうさんとの共著「江戸のセンス」など。
東京新聞朝刊のリレー連載エッセー「私の東京物語」を昨年六~七月、十話連載した。
荒井さんと同い年の浅草観光連盟会長・冨士滋美さん(67)は「浅草新春歌舞伎、平成中村座、泣き相撲など、
今、浅草にあって私たちが大切にしている催しは、ほとんどみんな彼がやった。彼がいなければ、今の浅草はなかった」と悼んだ。」
(2016年2月23日東京新聞夕刊より)


10年前にインタビューさせていただいた記事です。
まだ私が辻屋四代目になるずっと前で、辻屋のホームページの制作と運営を担当していた頃。
http://getaya.jp/int019.html

次は2年前に「東東京マガジン」で取材した記事。
http://higashi-tokyo.com/2014/01/15/bunsendo/
この時は書いた原稿をお見せしたら、ご自身が出たWOWOWの「美術のゲノム」の録画を貸してくださり、
「これを見て勉強してからもう一度書くように」と言われたものです。
俵屋宗達の「風神雷神図屏風」とそれを模写した尾形光琳の絵をデジタル復元した内容で、
いとうせいこうさんがナビゲーター。
扇絵師である宗達と、呉服屋に生まれた光琳のデザインの違いを、修さんが解説されていて大変おもしろかった。
この番組、もう一度見たいです。

忙しい中でも、真面目に学ぼうとする後輩にはいつも親切に教えてくださいました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。合掌。
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by TomitaRie | 2016-02-23 18:37 | 浅草 | Comments(0)
『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の老舗すき焼き店「ちんや」六代目の住吉史彦氏が書いたご著書が
2月25日に発売されます。

浅草の9人の店主と住吉さんが9軒のバーで語り合った対談集です。

「助六」五代目 木村吉隆さん
 世界に唯一の「江戸趣味小玩具」の店

「弁天山美家古寿司」五代目 内田正さん
 江戸前鮨に徹した仕事

「宮本卯之助商店」七代目 宮本卯之助さん
 神さまの御霊を載せて町を守る神輿を作る

「駒形どぜう」六代目 渡辺孝之さん
 江戸の食文化として「どぜう鍋」を守る

割烹家「一直」六代目 江原仁さん
 芸どころ浅草の花柳界を支える

浅草おでん「大多福」四代目 船大工安行さん
 牛のヨダレのごとく商いを続ける

「浅草演芸ホール」会長 松倉久幸さん
 浅草六区には夢がある

「ヨシカミ」二代目 熊沢永行さん
 ごはんにも、日本酒にも合うのが洋食

「辻屋本店」四代目 富田里枝
 「履物の町」浅草で職人がいる履物店


私以外は70代、80代の大・大先輩。
まことに恐れ入谷の鬼子母神です(汗)

住吉さんによれば「浅草ならではの商人論」を目指した本とのこと。
対談場所はこの界隈のオーセンティックバー。
いづれもステキなお店なので、大人のバーガイドとしても良い本です。

http://www.shobunsha.co.jp/?p=3801


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by TomitaRie | 2016-02-19 12:47 | 浅草 | Comments(0)
2月10日は太物の日
2月10日は「太物の日」。
絹織物に対して綿織物や麻織物を太物と呼びます。
江戸時代は、呉服=絹物で、それ以外は太物を扱う店があったそうです。

ということで、本日の着物は<亀田縞>です。
一昨年、新潟へ遊びに行った時に購入しました。
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新潟市内の亀田地区というのは、柿の種で有名な亀田製菓がある所。
最盛期には日本最北の綿産地だったとか。
農作業向けの、機能的で強い綿織物です。

実際、着てみると厚手でいかにも丈夫で、温かいけどちょっと重い。
帯は新古品の木綿。
柄が気に入って以前、都内のリサイクル店で買ったものです。
若干固くて重いので、やはり半幅にすればよかったかな・・・
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足元は辻屋で扱っている行田の柄足袋。
絹ものの時はほぼ白足袋ですが、木綿着物では遊んだりします。
そんな場合には、鼻緒はシンプルがよいですね。
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by TomitaRie | 2016-02-10 13:58 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
旧暦では新年あけましておめでとう
時々、辻屋3階にて純庵先生の和文化講座を開いています。
昨日は暦についてのお話でした。
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お節句の行事は、新暦に合わせるといろいろ無理なことが多いのですよね。
3月3日にはまだ桃の花はありませんし、同じく5月5日の菖蒲の花、9月9日の菊の花も時期が早すぎ。
7月7日の七夕にいたっては晴天率が50%以下で、織姫と彦星はなかなか会えません^^;


さて本日は旧暦の1月1日とのことで、新暦のお正月より確かに新春という感じがします。
そんなことを思っていたので、明るい色のウール着物です。
この歳でちょっと派手ですが・・・ついでに、めうがやさんの別珍足袋もピンクです。
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寒い季節、ウールは働く着物に大変重宝ですが、私はほぼ古着で掘り出し物をみつけてます。
もちろん自分サイズに仕立てれば、もっと着心地がよいのはわかってますが、
ウールの古着って1枚2000円~3000円で買えるので、毎日着る私にとっては助かる。

それに、昔のウール着物って、ポップな色柄が多いのです。
今はそういう楽しい柄を着ようと思うと、ポリ着物になるのでしょうけれど、
個人的にはウールが好きです。

ウール着物に、やはり私の好みでは下駄を合わせます。
草履より選べる鼻緒の種類はずーっと多いので、楽しいですよ♪
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by TomitaRie | 2016-02-08 14:59 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
初午とお稲荷さん
2月の最初の午の日「初午」は、京都の伏見稲荷神社の御祭神が伊奈利山へ
降りた日であったとされ、全国の稲荷神社でお祭りが行われます。
今年の初午は明日、2月6日。
現在は寒い時期ですが、元々は旧暦2月なので春先の行事で、その年の豊作祈願に
稲荷信仰が結びついたものといわれます。

日本の神社で一番多いのが「お稲荷さん」で、約3万社あるといわれ、
総本宮は「伏見稲荷大社」です。
稲荷神の御使いはご存知の通り「狐」。理由は、稲荷神が元々は農業神であり
狐は穀物を食い荒らすネズミを捕食することから、あるいは狐の色や尻尾の形が
実った稲穂に似ていることからなど。

今でも東京の各所にお稲荷さんは数多くありますが、江戸時代は「火防せ」の
ご利益があるとされていました。

先日、浅草界隈にあるお稲荷さんをお参りしてきました。

◆千束稲荷神社
台東区竜泉2-19-3

江戸時代初期の創建とされています。
明暦の大火後、吉原遊郭が浅草の北・日本堤に移転し、このあたり一帯の
人口も増加、吉原へ向かう茶屋町通り沿いの町並みとして栄えた下谷竜泉寺町の
氏神となりました。
樋口一葉の名作『たけくらべ』は当神社の祭礼が舞台の一つになっており、
境内には樋口一葉の文学碑も建立されています。
2月18日の初午祭では地口行燈が並ぶそうです。
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◆吉原神社
台東区千束3-20-2

吉原遊郭にはかつて、玄徳(よしとく)稲荷社、明石(あかし)稲荷社、
開運(かいうん)稲荷社、榎本(えのもと)稲荷社、九郎助(くろすけ)稲荷社の
五社がお祀りされておりました。
この5つの稲荷神社と吉原弁財天を合祀したのが吉原神社です。
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かつての吉原では大晦日に獅子舞ではなく狐舞が行われ、吉原の町を踊り流した
といわれ、狐の面をかぶり、両手に御幣や鈴を持って舞う吉原の狐舞は、
浮世絵にも描かれています。
遊郭の遊女たちの間では、この狐舞に抱きつかれてしまうと子を身ごもると
信じられて逃げ回り、一種の鬼ごっこのような風俗があったようです。
この1月に国立劇場で上演された「小春穏沖津白浪 -小狐礼三」で劇中、
そのようすが演じられていました。
最近では「狐舞」を復活させ、地元の青年部がPRしています。
http://yoshiwara-kitunemai.jimdo.com/


◆玉姫稲荷神社
台東区清川2-13-20

享保年間に出版された『江戸砂子』には「新田義貞朝臣、鎌倉の高時を追討の折り、
弘法大師直筆の稲荷の像を瑠璃の宝塔に奉納したことから「御玉ひめの稲荷」と
なったとあります。
この辺りは靴など皮革関連のメーカーが多く集まるため、
毎年4月末に境内で「こんこん靴市」が開かれます。
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◆真崎稲荷神社
荒川区南千住3-38

池波正太郎『剣客商売』の主人公・秋山大治郎の剣術道場は、真崎稲荷明神社に
近い木立の中ということになっています。
もともと隅田川沿岸にあり、その門前は景勝地として知られており、関東大震災後、
石浜神社内に遷座。
徳川家康が江戸幕府を開く前、この辺りを治めていた石濱城主の千葉介守胤が、
一族の繁栄を願って建てたといわれています。
一ツ橋徳川家の祈願所となって庶民の出入りができなくなってから、
かわりに招来稲荷神社が設けられ、庶民に厚く信仰されます。
富士塚に並んで「白狐祠」があります。狐穴の前に油揚げを置き、
神主が「お出で、お出で」と手を打つと、
狐が出てきて食べてくれれば願いがかなうという言い伝えがあったとか。
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◆三囲(みめぐり)稲荷神社
墨田区向島2-5-17

『桜姫東文章』『法界坊』など歌舞伎の舞台背景としてよく描かれる神社です。
社伝によると弘法大師の勧請によるとあり、南北朝時代、近江国三井寺の僧源慶が
再建する際、突然白狐が現れ、御神体の周りを三回まわって消えたので
三囲稲荷と呼ぶようになったそうです。
元禄年間になると江戸の大店・越後屋を営む三井家の守護社として信仰を
集めます。
社殿近くにある白狐石像は享和2年(1802)に越後屋が奉納したもの。
この狛狐は目尻の下がった、愛嬌のあるお顔で、通称「三囲のコンコン様」と
呼ばれています。
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◆被官稲荷神社
台東区浅草2-3-1

浅草神社の末社として境内に祀られています。
安政元年、新門辰五郎の妻が重病で床に伏したとき、京都山城の伏見稲荷神社に
祈願したところ病気は全快。同二年、町の人がお礼の意味も込め、
伏見稲荷神社から祭神御分身を当地に勧請しました。
被官とは官を被(こうむ)る、ということから、就職・出世の意。
鳥居は新門辰五郎により奉納されたもの。
社殿は関東大震災、東京大空襲にも奇跡的に焼け残った大変貴重な建築物です。
台座には「中村吉右エ門」、「中村時蔵」、「中村歌六」、「中村米吉」の文字。
今年の新春浅草歌舞伎の上演前のご挨拶で、米吉丈が被官稲荷神社を
話題にされてましたが、台座の「中村米吉」は後の十七代目勘三郎丈だそうです。
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by TomitaRie | 2016-02-05 12:56 | 浅草 | Comments(0)
下町の小さな春を発見
本日は立春。
東京下町のそこ此処に春を発見。
自宅近くの向島百花園の紅梅は見ごろ。
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待乳山聖天さまの白木蓮の蕾はだいぶ膨らみ、河津桜は満開に。
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三社さまの柳の若緑とまだ固い桜の蕾。
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by TomitaRie | 2016-02-04 18:08 | 東京したまち | Comments(0)
浅草神社の福豆まき
浅草神社の節分祭。
巫女さんの神楽舞、矢野禰宜のご挨拶、永野総代のご挨拶に続き、福豆まき。
3年前は私も年女の氏子として豆まきさせていただきました。

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by TomitaRie | 2016-02-03 16:36 | 浅草 | Comments(0)
あさくさ和装塾2016「大江戸劇場 浅草座の名優たち」
「あさくさ和装塾」今年のシリーズが決まりました!
題して「大江戸劇場 浅草座の名優たち」。

浅草は、その道を究めた個性的で魅力的な人物に事欠かない町です。
中でも選りすぐりの浅草人をゲストに迎え、家業や町のこと、その他いろいろなお話をお聞きします。

まず第一弾は、すき焼き専門店「ちんや」六代目の住吉史彦さんです。
私とは同い年ですが、彼は子どもの頃からお勉強ができて、近所では秀才で知られていました。
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私が家業を継いでからは、顔を合わせることも増え、経営者としてとても尊敬する存在です。
住吉さんの発信力にはいつも驚かされるのですが、とくに執筆される文章がおもしろい!
毎日更新(この時点ですごい)されているブログをぜひ読んでみてください。
http://chinya-blog.com/


お肉といえば、最近私の周りでは肉ブームな人達が増えています。
粗食やヘルシー志向が高まり過ぎた反動?
糖質ダイエットが流行っているせい?

でも高齢でも元気な人たちを見ると、皆さんお肉好きの方が多いような気がします。
まぁ偏るのは良くないでしょうけれど、良質な動物性蛋白質も程よくとった方が良いということでしょうね。

というわけで、2016年の「あさくさ和装塾」、ぜひご参加ください!
第一弾はちょっとぜいたくに、すき焼きですよ♪
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イベントの詳細はこちら↓
http://getaya.jp/eventguide/wasoujuku30/
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by TomitaRie | 2016-02-02 18:28 | 浅草 | Comments(0)