浅草には44の「町会」があり、年中行事や冠婚葬祭など、
町会単位で行うことが少なくありません。
そういう点が他の町と違う、浅草独特の結束を作っているのだと思う。
私の実家の家は観音裏にあるのですが、
両親は辻屋が所属している西町会の役員をしており、
私も子供の頃から西町会の神輿を担いできました。
そんなわけで先日、西町会で日帰り旅行に夫といっしょに参加してきました。
顔見知りの皆さんも家族連れで賑やか。
貸し切りバスで向かう行先は小田原。
バスの中も飲んだり食べたりおしゃべりしたりで、大いに盛り上がります。
小田原では、ガイドさんにお願いして説明していただきました。
東海道沿いには、趣のあるお店が点在しています。
クラシックなこちらは小西薬局さん。創業寛永十年。
引き出しの中には、様々な漢方薬が入っています。
「ちん里う」は老舗の梅干し屋さん。
こちらは有名な「ういろう」本店。まるでお城のような立派な外観!
私はお菓子しか知りませんでしたが、ういろうといえば、そもそもは薬。
江戸時代、東海道を往来する諸大名はもとより、庶民もこの薬を求めて道中の
常備薬や土産としたことから、ういろうは諸国に知れ渡っていたそうです。
「外郎売」といえば歌舞伎十八番の一つ。
二代目團十郎が持病の痰と咳に苦しみ、舞台に立っても口上が言えず、
役者の道を諦めかけていた時のこと。
万病に効く「ういろう」なる薬があることを聞きつけ服用したところ、
病は全快、再び舞台に立つことができた。お礼の意味も込めて舞台で
ういろうの効能を述べる芝居を演じたのが、かの有名な「外郎売」の口上なのだとか。
小田原の「ういろう」には二代目の衣装が保管されているそうです。
小田原には何度も来ているけれど、小田原城ははじめて。
今回は中に入りませんでしたが。
報徳二宮神社。二宮金次郎をまつる神社です。
薪を背負って本を読む像、小学校にありましたか?
大人になった二宮尊徳の像は初めて見ました。
「道徳なき経済は犯罪であり、経済なき道徳は寝言である」
見事な藤棚。満開まではもうちょっと。
小田原城を後にして、鈴廣かまぼこの里。
皆さん、お土産を買いまくっていましたが、
うちは夫がかまぼこをあまり好きではないため、なぜか鯵の干物を2枚だけ購入。
この後は、ヒルトン小田原リゾート&スパへ。
ブッフェでおなかいっぱいになって、岩盤浴やスパを満喫。
久々にリラックスした休日でした。