歌舞伎座『猿若祭』初日を観てまいりました。
夜の部一幕目「門出二人桃太郎」(かどんでふたりももたろう)で三代目中村勘太郎・二代目中村長三郎、二人揃っての初舞台。
大御所に囲まれて堂々と演じてました!
ここまで成長したんだ!
天国の勘三郎さんはさぞ喜んでいるだろう!
観客の思いが劇場中に広がり、あちこちで目頭をおさえる人、人。
歌舞伎ファンのみならず、みんな親戚のおじさん、おばさん気分になって見守っているのが、
中村屋ならではの魅力なのでしょう。
今回だけはどうしても初日に観たくて、休みをずらして、張り込んで一等席を手に入れたんです!
浅草は、文扇堂の故・荒井修さん、観光連盟会長の冨士さん達が家族ぐるみで中村屋と親しくしているので、いっそう他人事とは思えず、町をあげて応援しています。
この日も当然、浅草の顔役が皆さんおみえでしたし、テレビや映画に出ている役者さんたちも。
華やかな初日の幕開けでした。
桃太郎だけでなく、第三幕目の「梅ごよみ」では、芸者・仇吉を演じる菊之助丈のあまりの美しさに息をのみました。
先月、国立劇場で「通し狂言 しらぬい譚」の千穐楽を観たのですが、
この世のものと思われぬほどの幻想的な菊之助さんの宙乗り!
菊之助さん、今いちばんきれいかも。