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お能
ある勉強会でご一緒している友人の旦那さま、河村晴久氏によるお能の講義を聴いてまいりました。
お能は何度か舞台を観たけれども必ず眠くなってしまうので講義中に寝てしまったら…と不安もよそに
大変おもしろく、河村先生のお話に引き込まれました。

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大陸から伝わった唐散楽から猿楽へ、田楽の影響、足利義満の庇護、世阿弥の業績、
近江猿楽における幽玄など2時間では足りないくらいの濃い内容でした。

歌舞伎とちがって、お能は変化のない芸能だと思っていましたが、
同時代性を持っているということに驚きました。

伝統は時代に合った変化があってこそ受け継がれる。
今観ている人々が感動しないと芸能は続かない。

同時に「人間のいろいろな有様と、自然とのかかわり」というお能の本質は変わっていません。
お能の面(おもて)は人間の内面を表しているもので、
仮面=マスクとは違います。


河村先生の「とにかく続けていくのが日本の文化」という言葉が深く響きました。
また「京都は日記の文化。年中行事を誰かが記録しているから続けていける」ともおっしゃっていて、
やっぱり京都は奥深いなー、すごいなーとあらためて。

by TomitaRie | 2018-02-24 13:00 | 伝統芸能


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