日本一狭い社長室より~下駄屋.jpブログ
2019-12-10T16:44:39+09:00
TomitaRie
浅草の老舗和装履物店 辻屋本店 四代目が綴るつれづれ日記です
Excite Blog
ブログ移転しました
http://getaya.exblog.jp/27894710/
2019-12-10T16:44:00+09:00
2019-12-10T16:44:39+09:00
2019-12-10T16:44:39+09:00
TomitaRie
未分類
今後ともどうぞご贔屓に♪
辻屋本店四代目店主ブログ
]]>
浅草芸者 乃り江さん
http://getaya.exblog.jp/27882613/
2019-11-30T15:26:00+09:00
2019-11-30T15:26:07+09:00
2019-11-30T15:26:07+09:00
TomitaRie
浅草
浅草の旦那衆を始め、舞踊・邦楽など伝統芸能関係、政財界から芸能界まで総勢200名ものお客さま、乃り江さんの人脈の凄さにはあらためて驚きました。
東京藝大出身の皆さんの「翁千歳三番叟」からはじまり、四国や北陸、東北の各花街から駆け付けた芸者さん達の踊り、主役の乃り江さんを囲み浅草芸者衆の踊りや幇間の芸など、素晴らしい舞台に時を忘れて楽しませていただきました。
乃り江さん、友人のYさんと。
浅草芸者のあづはさん、千乃さん、紫沙さん。
私の隣は日本舞踊・宗山流家元の胡蝶さん。
その話を父に報告していたら、乃り江さんのお祖母ちゃんの話になりました。
初代の乃り江さんは笛の名手として鳴らした芸者でした。
父は浅草寺の行事「金龍の舞」の第一期生だったのですが、初代乃り江さんも同じ頃、「金龍の舞」の笛を吹いていたとか。
その頃は笛の乃り江さん、三味線の太郎さん、そして踊りの金魚さんが浅草芸者の三羽烏として有名だったそうです。
私の祖父はずいぶん観音裏で遊んだ人で、その三羽烏の芸者達を連れて熱海までハイヤーをとばし、熱海芸者の三羽烏、紅梅、吉奴、君名を「小泉」という待合いに待たせておいてお座敷をあげたこともあったとか。
父が、いくらかかった?と聞いたら祖父は「乃り江に財布預けてたからわからないけど、それほどかからなかった」と言っていたそうな。
私が生まれる少し前、高度成長期の花街も賑やかで、うちの商売がまだ儲かっていた頃の話です。
初代乃り江さんはまだ若い時に置屋をはじめて、豚カツが名物の料理屋もやっていました。
店を贔屓にしていたアナウンサーの高橋圭三さんが「豚笛」と名付けたそうです。
当時の花街には、芸者さんが出した小料理屋が何軒もあって、「豚笛」の隣は「杉」といううどんすきの店で、父の親友が「杉」の娘と結婚したこともあり(その親友のお母さんは春千代といって浅草でいちばん綺麗だったそう)、私も子どもの頃に「豚笛」や「杉」に連れて行かれたのを覚えています。
私が母のお腹にいる暑い夏の盛り、祖父が「暑いから豚カツでも食べに行こうや」と言って父と母を連れて「豚笛」に入ったら、冷房がかなり効いていて、乃り江姐さんが父を叱って「おにいちゃん、妊婦さんにはもっと気を遣うんだよ!」と毛布を持ってきてくれたそうです。
父は82歳。その頃の花街を知る人もずいぶん減ってしまいました。
この日は母の訪問着で。
白地だったのをオリーブグリーンに染めなおしたもの。
なんとなく選んだのですが、乃り江さんが代々、笛をされるのでちょうど良かった!
日中はこれで働かなければならないため、袋帯は比較的軽めのを選びましたが、パールの帯留めでちょっと華やかさをプラス。これはお世話になった近所のご隠居の形見分け。
帯揚げは先日衝動買いしてしまった、黒地に深紅の蝶々柄の絞りです。
少し高さのある草履は、ブロンズ色に小菊の型押し。
台の側面に一本入っている金色と前坪の紅色が裾から見えます。
]]>
海外日系人協会の研修にて
http://getaya.exblog.jp/27878052/
2019-11-26T18:01:00+09:00
2019-11-26T18:05:45+09:00
2019-11-26T18:01:54+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
参加者はアルゼンチン、ブラジルからで、職業は日本語教師、弁護士、デザイナー、会社経営者などさまざまです。
あらかじめ送られてきた日程表を見ると、11月4日~12月19日と1か月半もの長期研修、しかも内容にびっくり!
着物についての概要や歴史など講義と同時進行で、9回の実習で約30時間かけて浴衣を縫うのです。
さらに小紋と帯の着付けを6回に分けて実習。
その間、見学として櫛かんざし美術館、染物店で洗い張り、そして当店の履物。
後半は京都へ移動、西陣織や絞り染めの見学。
東京に戻って来て、保管・メンテナンス・染み抜きの実習、着物関連イベントの企画運営についての講義。
なんと濃い内容! 私も受講してみたい!!
通常、着物に関する文化事業で、履物が注目されることはほとんどないので、カリキュラムの一つにを入れていただいたのは大変嬉しいことです。
そして辻屋本店を選んでくださったことも、とても名誉なこと。
短時間でしたが下駄、草履の種類や歴史、選び方について講義させていただき、番頭の野村が雪駄の鼻緒挿げを実演しました。
和装履物は、着物とは別の独自の文化があると私は考えています。
もちろん着るものに準じて履物を選ぶことには間違いありませんが、履物専門店が絶滅寸前という状況にある今、上に着るものに比べて、履物があまりにないがしろにされていることが残念でなりません。
どんなに素晴らしい着物や帯を身に着けていても、情けない履物を履いていたら、せっかくの着姿は台無しです!
履きやすい、歩きやすい履物についての正しい知識を持っていない人達が、間違った情報を広めいる現状にも、日々悔しい気持ちでおります。
2020年のオリンピックイヤーを期に、海外でも日本文化および着物について興味が深まるチャンスかもしれませんが、私は日本の伝統的履物文化について、微力ながらも発信していきたいと思います。
]]>
平成中村座 小倉城公演にて
http://getaya.exblog.jp/27856049/
2019-11-08T16:24:00+09:00
2019-11-10T13:25:23+09:00
2019-11-08T16:24:30+09:00
TomitaRie
伝統芸能
私は前日に搬入で小倉入りし、5日に妹と交替するまでおりました。
平成中村座は小倉城の並び、勝山公園内に建てられています。
紫川が流れ、広々とした気持ち良いところ。
街の商店街には中村座の幟旗がずらり。
長屋は両側合わせて20軒並んでいます。
私達、職人長屋には東京から、そして地元北九州の職人が。
小倉出身、大分在住の木下さん。
浅草からは「ふじ屋」さんや、「文扇堂」さん。
うちのお隣は小倉織りの「縞縞」さん。
他にも芝居絵、張り子人形、銀細工、一閑張り、組子細工、つまみ簪など。
平成中村座は九州初上陸ということで、初日はテレビや新聞の取材もたくさん来てました。
辻屋本店の平成中村座限定商品はこちら。
角切銀杏を焼き付けた三味角下駄です。
妹が作りました!
途中、小倉で仕事をしている私の夫に店番を頼み、昼の部と夜の部を観劇。
「小笠原騒動」では地元の人達が小倉祇園太鼓を演奏、
ラストは小屋の背景が開いて小倉城が現れ、大感動でした!!
これは最後の十数分、外から見たところ。
今回はチケットが発売日に売り切れ、いつも以上に入手困難だったそうで、
終演後、芝居小屋の裏で出待ちしている人たちに、勘九郎さんがご挨拶されるそうです。
毎日昼夜の公演で大変なのに、すごい役者さんですね!
日に日に見物人が増えてました。
後半は妹が店番をしていますが、辻屋本店の出店は9日の昼の部まで。
職人長屋は3交替します。
お茶子頭のきむちゃんと。
落語家の古今亭菊之丞師匠が、観劇の前にお立ち寄りくださいました!
師匠には辻屋本店の草履をご愛用いただいています。
大河ドラマ「いだてん」で落語の監修をしていらっしゃるので、
番組でご一緒だった勘九郎さん、七之助さんにご挨拶にみえたのです。
夜の部公演が休みの日、妹とリニューアルしたばかりの小倉城を見学しました。
城から見た芝居小屋。
朝10時開店、夜の部がはねて8時過ぎに閉店するまで、ほぼ休憩もないのでさすがに疲れましたが、小倉のお客さまは皆さんとてもフレンドリーでお喋り好きな方が多く、楽しい長屋生活をさせていただきました。
]]>
逗子の古民家で
http://getaya.exblog.jp/27823537/
2019-10-29T14:40:00+09:00
2019-10-29T14:40:27+09:00
2019-10-29T14:40:27+09:00
TomitaRie
旅
小坪にある築80年の古民家で、高峰秀子と京マチ子の映画を鑑賞しながら語り合う
「古民家でかいまみる日本映画の女性像」というイベント。
「第14回 湘南邸園文化祭」の一企画です。
相模湾沿岸地域一体は、明治期から政財界人・文化人の別荘・保養地があり、さまざまな交流、発信がされ、湘南文化として続いてきました。
「湘南邸園文化祭」は三浦から小田原・箱根に至る広い地域ですが、この地の邸宅・庭園や歴史的建造物を官民協働により、新たな文化発信や交流の場としていく活動とのこと。
ご一緒した中には、このような個人の古民家を守り、再活用する活動をされている方もいらっしゃいました。
実は我が家も結婚した当初、根津に木造2階建ての小さな借家に居を構えておりました。
谷根千エリアの木造住宅は激減しましたが、このあたりも時代の波には勝てず、東京よりはずっと残っているものの、この10年でずいぶん減ってしまったとのこと。
文化財になっていない個人宅は相続などあって難しいですが、なんとか残して欲しいものです。
「名もなく貧しく美しく」のあまりに悲しい結末に一同涙。次の「いとはん物語」の途中で私は失礼しました。
高峰秀子の著書『台所のオーケストラ』からの、おいしいお料理とワイン。
途中、お隣の葉山マリーナまでちょっとお散歩、久しぶりに湘南の海を眺め、気持ちが晴れ晴れ!
思いがけずリフレッシュした半日でした。
紫地の紬に、古民家の雰囲気に合いそうな、アンティークの羽織で。
白木の舟形下駄に、木賊と弁柄色の鼻緒。
]]>
浅草おどり「令和の寿」
http://getaya.exblog.jp/27821247/
2019-10-27T15:32:00+09:00
2019-10-27T15:49:44+09:00
2019-10-27T15:32:44+09:00
TomitaRie
浅草
昨日、無事終了いたしました。辻屋チームの皆さんは、それぞれ素敵な着物でご参加くださいました。
浅草芸者芸者衆勢ぞろい、赤坂芸者衆も加勢しての艶やかな踊り、
幇間衆による「俊寛」のパロディーなど、華やかな舞台を堪能。
伝統工芸の職人たちの実演、芸者衆のお点前も体験できるお茶席も。
92歳まで現役だった、ゆう子姐さん。
可愛いかたでした。
夜の部終演後、外はなんと雨!
本降りにはならなかったものの、この時期は油断禁物ですね💦💦 懇親会は観音裏の「おかめ」さんで。
美人母娘がお迎えしてくださり、おいしいお料理とお酒を堪能、
舞台を終えた聖子ちゃんも顔を出してくれて盛り上がりました。
この日、私が着ていたのは小紋に見えますが、紬地の後染め。
訪問着の柄付けになっています。
帯は浅草にちなみ風神雷神。
草履は淡いグリーン系の型押しエナメル革です。
]]>
中村屋「錦秋特別公演」へ
http://getaya.exblog.jp/27811842/
2019-10-19T18:29:00+09:00
2019-10-29T16:07:11+09:00
2019-10-19T18:29:59+09:00
TomitaRie
伝統芸能
中村勘九郎、七之助「錦秋特別公演」を観てまいりました。
まずは勘九郎さん、七之助さんの芸談。
主には勘九郎さんの子どもたちが、どんなに芝居好きかというエピソードの数々。
そしてラグビーワールドカップで日本対スコットランド戦の日に放送された「いだてん」が
神回と呼ばれるほど素晴らしい内容だったね、という話。
この回には七之助さんも圓生役で出ていたのでした。
そして舞踊が3演目。
「艶紅曙接拙(いろもみじつぎきのふつつか)」
浅草の富士浅間神社で人々が集い、踊るところに、
この辺りの人気者、小間物屋の紅翫(べにかん)が現れて
多彩な芸を披露する楽しい一幕。
次は「三ッ面子守」
江戸の祭礼で子守の娘がおかめ・えびす・ひょっとこのお面をつけて踊ります。
私達が応援している中村鶴松丈が可愛らしく軽妙に演じていました。
鶴松さん、急に大人っぽくなって、成長したなーという印象。
最後は「松廻羽衣」
三保の松原に舞い降りた天女が漁師にとられてしまった羽衣を返して欲しいと頼み
美しく舞うという有名なお話。
もちろん天女は七之助丈、漁師は勘九郎丈。
終演後は一同で浅草へ戻り、ゲートホテルの最上階で宴席。
スカイツリーも一望できていい眺め!
私と妹は、近所の「ネオ薬局」や天ぷらの「中清」、すき焼きの「ちんや」のおかみさん達と一緒のテーブルで、楽しい時間を過ごさせていただきました。
鶴松さんも駆け付けてくれました!
この日の装いは、親戚からいただいた小紋に、母の洒落袋帯。
草履は辻屋本店オリジナル「かさね」のブロンズ色。
淡い色の小紋でも、このような濃い色の草履を合わせると足元がピリッと引き締まります。
低めの3段で軽くてラク!辻屋では売れ筋の定番商品。
コーディネートに合わせやすい8色展開です。
定番「かさね」シリーズ
11月1日から始まる「平成中村座 小倉城公演」で20軒長屋に辻屋本店も参加します!
九州初上陸!ということで、チケットはほぼ売り切れ状態だそうです。
うちが出店するのは11/1~11/9 の期間です。
もし、この期間に観劇のご予定がある方は、是非覗いてみてくださいね!
平成中村座小倉城公演
]]>
袷、始めました♪
http://getaya.exblog.jp/27806564/
2019-10-15T14:43:00+09:00
2019-10-15T14:43:10+09:00
2019-10-15T14:43:10+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
名作誕生の時代秘話、森鴎外や正岡子規、高浜虚子などが活躍する
日本文学の青春時代へ想像旅行が繰り広げられました。
知夏さんの語り劇は単なる朗読ではなくて、どちらかというと一人芝居。
辻屋本店の狭い空間が劇場となったひとときでした。
14時、17時の2回とも満席!
ご来場くださった皆さま、ありがとうございました。
次回は年末、浅草・羽子板市の日、12/17です。
終演後、下駄屋barをオープンする予定なので、どちらも是非! https://www.facebook.com/events/714416472405658/
この秋、初の袷を着ました。 雨模様なので黒地の大島。格子柄の帯に深緑の帯締と柿色の帯揚げ。 どちらもご近所のお姉さま方からのいただきもの。ありがたい!
草履は新商品の「ビコロール シリーズ」。 エナメル素材の艶感とマット素材の品の良さを併せ持つ2色づかい。
今日のような普段づかいにも、ビジネスやお出掛けにも。
裾から覗くつま先が細っそり見えるのは、台の「リング仕立て」の効果です。
他にグレー、パープル、クリームなど8種類の展開。
【ビコロール・シリーズ】
http://getaya.jp/?s=ビコロール&search_condition=or&page=search_item
]]>
浅草芸者衆勢揃い
http://getaya.exblog.jp/27794313/
2019-10-05T16:10:00+09:00
2019-10-05T16:14:16+09:00
2019-10-05T16:10:37+09:00
TomitaRie
浅草
今月、10月25日と26日の2日間開催される ”浅草おどり”「令和の寿」の成功祈願です。
浅草寺本堂の前で記念撮影。
芸者衆が履いているお揃いの塗り下駄は、辻屋本店でお求めくださったもの。
黒塗りの芳町下駄に、白い別珍の鼻緒。
白い緒に赤坪の鼻緒は「丹頂」と呼んでいます。
黒の引き着で装うお正月用に、皆さんたいてい年末に注文してくださいますが、
今回は「あ!ちょっと汚れてるから新調しなきゃ」という数名から前日にご連絡があり、
急いで見番にお届けしました。
お囃子には「あやめ連」のお姐さまがた。
その後、芸者衆の皆さんは浅草神社へ。
途中で、あづは姐さんがポーズをとってくれました♪
「浅草おどり 令和の寿」
チケットお申込みは浅草見番へ。
http://asakusakenban.com/
]]>
吉原「金村」でお座敷遊び
http://getaya.exblog.jp/27781778/
2019-09-25T15:38:00+09:00
2019-10-05T16:15:21+09:00
2019-09-25T15:38:37+09:00
TomitaRie
伝統芸能
芝居や落語の舞台として登場するあの新吉原遊郭があった街。
吉原は江戸幕府が公認した遊郭であり、身分制度にかかわらず社交の場として、
またファッションリーダーだった花魁は時代のトップスターで、流行の発信地でもありました。
「金村」は元は料亭だった日本家屋を馬肉料理専門店の中江さんが引き継いだ経緯があります。
吉原といえば、映画やドラマなどで見る花魁道中などを思い浮かべると思いますが、遊郭には芸者もたくさんいました。そして「芸は売っても身は売らぬ」が身上の吉原芸者は江戸の花街でも最上格でした。
2010年に最後の吉原芸者、みな子姐さんが亡くなり、今は吉原に芸者はおらず、料亭も引手茶屋もありません。※註
※註:編集者の安原真琴さんが「最後の吉原芸者四代目みな子姐さん?吉原最後の証言記録?」という記録映像を撮っています。
http://www.makotooffice.net/minako.html
この日は、大井町の置屋「まつ乃屋」の芸者さん総出によるお座敷でした。
さらに、みな子姐さんから「二調鼓」を受け継いだ二三松姐さんも登場。
「二調鼓」とはその名のとおり、二つの鼓を同時に打つ奏法で、二三松姐さんが最後の伝承者といわれています。
「まつ乃屋」の女将、栄太朗姐さんは日本でただ一人の女形芸者。みな子姐さんがご存命の頃、お稽古をつけていただいたそうです。
二三松姐さんの二調鼓に合わせた栄太朗姐さんの踊り、また吉原式と深川式のかっぽれの踊り比べなど、和やかに楽しく盛り上がりました。
お料理は中江さんの桜なべ、馬刺しなど桜肉料理のコース。
まだ9月の初めでしたので、私はあまり透け感のない絽の着物に、秋草模様の紗の帯。
ボルドーの帯締めと濃い紫色の帯揚げで少しだけ秋の雰囲気に。
夜半に雨の予報でしたので足元は「てりふり草履」。
お天気が変わりやすいこの季節には必需品です。
]]>
9月の着物と着物まわり
http://getaya.exblog.jp/27760502/
2019-09-08T16:23:00+09:00
2019-09-08T16:32:13+09:00
2019-09-08T16:23:03+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
朝晩はしのぎやすいとはいえ、日中は30度超え。
そんな中、秋の訪れを感じ、単衣に袖を通せる日がありました。
生成り地に紅色の細縞の紬。
お世話になっている邦楽関係の方からいただいた着物です。
半衿は辻屋本店の企画展でもコラボした石橋富士子(ペタコ)さんの作品で、
<おもだか>柄のオーガンジー。
元々はベージュの生地と重ねてありましたが、今日の着物には色が濃すぎたので、
白の楊柳半衿に重ねてみました!
我ながらグッドアイディア♪
帯は博多の八寸名古屋帯。帯締は浅草桐生堂、どちらもヘビロテの一本です。 足元はオフホワイトのエナメル、一文字の鼻緒。
この日は銀座松屋デパートで、仕覆を制作している知人の作品展オープニングにうかがいました。
「横森 美奈子のNEW利休Bag展 Vol.17」 「山田英幸仕覆展ーポケットにぐい呑を 4」 2019年9月4日(水)〜9月10日(火)
9月といえば歌舞伎座は秀山祭。
8月の納涼歌舞伎とは打って変わって、歌舞伎らしい重厚な演目が盛りだくさん。
少々お腹いっぱい(笑)。
]]>
深川のお不動様で護摩祈祷
http://getaya.exblog.jp/27752963/
2019-09-02T17:06:00+09:00
2019-09-02T17:10:47+09:00
2019-09-02T17:06:02+09:00
TomitaRie
東京したまち
富岡八幡宮にはお詣りしたことがありますが、こちらは初めて。
気温は30度を超え湿度も高かったので、暑かった~!
メンバーのひとりのお父様が総代を務められていたので、総代席にてご祈祷を受け、
さらに寺院内を特別にご案内いただきました。
深川不動堂は千葉県成田市にある大本山成田山新勝寺の東京別院です。
成田山新勝寺といえば、歌舞伎好きには成田屋。
初代團十郎が成田山の不動明王に祈願し、二代目團十郎を授かったことから、
市川家は代々篤く成田山を信仰しているとのこと。
御本尊の不動明王像は平安時代の初め、弘法大師自らが敬刻し開眼したものと伝わります。
939年「将門の乱」の際、朝廷の命で真言宗の高僧寛朝大僧正が、京都の高雄山神護寺にあった不動明王像を成田の地に祀り、調伏を祈願したそうです。
乱が治まり京都へ戻そうとしたところが御尊像は根が生えたように動かず、
ときの朱雀天皇はこの地にお堂を建立させ、「成田山神護新勝寺」の寺号を賜ったとか。
江戸時代中期、團十郎人気と相まって、成田山詣でが流行、元禄16年には深川にあった永代寺で出開帳が行われました。
大勢の江戸っ子が押し寄せる出開帳はその後たびたび行われ、深川や蔵前の商人、浅草の役者や花柳界から成る信徒講社が結成されます。
明治の神仏分離令と廃仏毀釈により、信徒講社が永続的な不動堂建立を願い、不動明王御分霊は正式に遷座され、現在の地に深川不動堂が完成。
その後、本堂は関東大震災や東京大空襲で焼失しますが、ご本尊は役僧達の必死の努力により焼失を免れたそうです。
不動明王は、真言密教の最高仏である大日如来の成り代わった御姿です。
お不動さまの忿怒のお顔は、悪を断ち切りどんな人も仏道に導くという決意の表れ。背中の炎で煩悩を焼き払います。
右手に握っているのは「悟りの智慧」を象徴し、あらゆる心の迷いを断ち切る剣。
左手には物事を正しい方へ導くための羂索という縄を持っています。
浅草の観音様の境内にもお不動様の小さなお堂があり、私の祖母と母は篤く信仰しておりましたので、私も時々手を合わせます。
さほど遠い場所ではないのに、深川不動堂にお参りするのは初めてで、まして法螺貝と太鼓、焔のなかに祈祷が響き渡る密教の護摩はかなり衝撃を受けました。
最近は外国人観光客もどんどん増えているそうですが、まさにミステリアスな日本!といった印象を受けるに違いありません。
さてこの日は8月の晦日で、ドレスコードは「夏のカジュアル着物」。
テーマは「夏ならではの天然素材の魅力を実感しよう」。
着物上級者の皆さまは、宮古上布や越後上布など素晴らしいお着物をご披露され、いつもながら眼福!
私はこちらの絽小紋と白系の夏帯でまいりました。
7、8月は浴衣を仕事着としているのと、この数年の酷暑でお出掛けの際もどうしても小千谷縮、近江縮など麻素材に手が伸びてしまう。
盛夏の絹物は、毎年袖を通す機会を逃し、こちらのお着物も2年程前に友人の着物フリマで入手してから着るチャンスがなかったもの。
絽目が細かくあまり透けないし、萩の柄ということで、9月に入っても1週間ほどは帯を替えて着ようかなと思っています。
「夏ならではの天然素材」には仕事柄、胡麻竹の下駄をアピール!
下駄は夏の浴衣だけでなく通年履けますが、胡麻竹は盛夏のみ。麻と同じ時期と考えましょう。
舟形の台に、小千谷縮の縞の鼻緒を挿げてあります。
バッグは中・高校の同級生が作った作品でバンブーの持ち手が気に入っています。この日まで赤坂で展示会に出展していたのですが、うかがえなかったのでコーディネートの一員としてご紹介♪
]]>
白の無地は万能草履
http://getaya.exblog.jp/27751376/
2019-09-01T14:07:00+09:00
2019-09-01T14:07:09+09:00
2019-09-01T14:07:09+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
ホームページの担当委員である私は一年間の活動内容と次年度の予算を報告させていただきました。一応、節目ということで、浴衣ではなく紗の着物に絽の夏帯。
足元は5分3枚のエナメル白の草履です。
白のお草履は、季節や格に合わせて鼻緒を替えれば対応できるので重宝です。
そろそろ夏着物もおしまい、ということで、
夏向きのブルー系鼻緒をラベンダー色のシルク印傳に挿げ替えました。
私が履いているのは合皮素材です。 合皮に抵抗がある人もいらっしゃいますが、草履の芯や底裏は革草履と同じですし、
仕立てもしっかりして履き心地も革とさほど変わりません。 お値段は革の5分3枚に比べると1万円以上安い(うちの場合)。 ただし耐久年数は5~6年くらいです。
履かずにしまいこんでいると、より劣化が進んでしまいます。 なので、私のようにしょっちゅう着物を着るかたは、
消耗品と割り切って合皮草履をどんどん履けば、元がとれますね。このように、季節や着物に合わせて鼻緒を替えることもできます。 逆にたまにしか草履を履かないかたは、革草履をお選びになったほうがかえってお得だと思います。
]]>
麻の着物もそろそろ着納め
http://getaya.exblog.jp/27742645/
2019-08-25T14:23:00+09:00
2019-08-25T14:23:54+09:00
2019-08-25T14:23:54+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
銀座という場所ながらめちゃくちゃコスパが良くて、みんな大満足でした。
朝から雨が降ったりやんだりで蒸し暑かったので小千谷縮。
暦では処暑ということでそろそろ麻も着納めですが、
ちょっとだけ秋を感じる茶系です。
撫子柄の半衿も麻。 型染めの名古屋帯は友人Sさんの手づくり。
初おろしのバンブー持ち手のバッグは、中高時代の友人の作品。
皆さんの器用さには尊敬します💦
ランチ会後は、雨下駄を草履に履き替えて、ひとりで八月納涼歌舞伎の二部と三部へ。 今月の歌舞伎座、SNSなどでいろんな感想を読ませていただきましたが、私は単純に楽しめました。ほぼ毎月、歌舞伎座には足を運んでいますが、ひとりで3階席で観るので、
いつもはジーンズとかカジュアルな洋服です。
この日も3階席ですが、めずらしく着物で観劇。
麻の着物は涼しいし濡れても大丈夫だけれど、シワになるのがちょっと気になりますね。
]]>
いよいよグローバルな下駄屋に!?
http://getaya.exblog.jp/27736564/
2019-08-20T14:31:00+09:00
2019-08-20T14:31:04+09:00
2019-08-20T14:31:04+09:00
TomitaRie
下駄・草履・和装のこと
されたようです、というのは海外向けの放送だったので、実際見ていないんです。
送られてきた企画書には、
「日本が世界に誇るファッションの最新技術や伝統技術などを通して、日本のリアルな服飾文化を海外へ発信するため 2008 年より放送を開始。
NY・パリ・ミラノ・アジアなど、世界のファッション情報も紹介し、様々な国の方にも楽しめるグローバルな番組内容」
とありました。
30分の放送枠の中の5分のコーナーで辻屋本店の特集を組んだ、と担当者から聞いています。
レポーターが取材しているところ
で、なんと半年前に放送されたその番組を見たというアメリカ人の母娘がご来店!
下駄をご購入くださいました。
NHKだから店名や住所ははっきりわからなくて、いろいろ調べてようやく探したわ!
(私のお粗末なヒアリングなので正確でないかもしれませんが、たぶん)とおっしゃってました。
半年も前に観た番組を覚えていて、わざわざ探して来てくれたなんて、びっくりしたし、本当に嬉しい!
そして、すごい時代になったなぁと、あらためて。
]]>
https://www.excite.co.jp/
https://www.exblog.jp/
https://ssl2.excite.co.jp/