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薩摩琵琶
佐藤 多津子さん主宰の和gaku庵にて薩摩琵琶奏者・友吉鶴心さんのお話と演奏を聴いてまいりました。
鶴心さんはNHK大河ドラマでは現在放映中の「西郷どん」はもちろん、
長年芸能に関する指導をされていらっしゃいます。
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鶴心さんは浅草出身ですが(私と同い年です)、平家に繋がる血筋だそうです。
お話の中で「へぇー!」と思ったのは、明治時代に東京で琵琶が大ブームだったということ。

中東からインド、中国を経て奈良時代、日本に伝来した琵琶は雅楽の管弦楽器となります。
一方、仏教とともに盲僧琵琶、平家物語とともに平家琵琶が広まります。
薩摩地方では武士たちの間で琵琶が演奏されていて、明治維新で薩摩の名士が東京に出て活躍したことから
薩摩琵琶、さらに筑前琵琶が大人気となりました。
明治天皇はことのほか琵琶を愛されたそうです。

そして「敦盛」の解説と演奏。
大きなホールや能楽堂と違って、間近で琵琶の音を感じることができる、とても贅沢な時間でした。
終演後、鶴心さんを囲んでの懇親会も参加させていただきました。

この日は近所のかたにいただいた白大島に、以前、らくやさんで求めた古裂をはめこんだ名古屋帯。
足元は樺細工(桜皮あしらい)の舟形下駄です。
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by TomitaRie | 2018-02-24 14:12 | 伝統芸能 | Comments(0)
お能
ある勉強会でご一緒している友人の旦那さま、河村晴久氏によるお能の講義を聴いてまいりました。
お能は何度か舞台を観たけれども必ず眠くなってしまうので講義中に寝てしまったら…と不安もよそに
大変おもしろく、河村先生のお話に引き込まれました。

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大陸から伝わった唐散楽から猿楽へ、田楽の影響、足利義満の庇護、世阿弥の業績、
近江猿楽における幽玄など2時間では足りないくらいの濃い内容でした。

歌舞伎とちがって、お能は変化のない芸能だと思っていましたが、
同時代性を持っているということに驚きました。

伝統は時代に合った変化があってこそ受け継がれる。
今観ている人々が感動しないと芸能は続かない。

同時に「人間のいろいろな有様と、自然とのかかわり」というお能の本質は変わっていません。
お能の面(おもて)は人間の内面を表しているもので、
仮面=マスクとは違います。


河村先生の「とにかく続けていくのが日本の文化」という言葉が深く響きました。
また「京都は日記の文化。年中行事を誰かが記録しているから続けていける」ともおっしゃっていて、
やっぱり京都は奥深いなー、すごいなーとあらためて。

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by TomitaRie | 2018-02-24 13:00 | 伝統芸能 | Comments(0)
五こくの鼻緒

上下2段構造になっている「二こく」の鼻緒は、
昔の草履によく見られたのでご存知の方も多いでしょう。
こちらは「五こく」。5段構造です。

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先日メーカーの在庫処分でみつけました。
こちらを仕立てた職人が83歳と高齢でもう辞めるので、これが最後とのこと。


鼻緒の仕立て自体が難しいのはもちろん、この鼻緒を挿げるのもかなり高度な技術が必要です。
5本を少しずつずらして挿げるということは、「たるみ」を微妙に調整しながらカーブを作るわけで、
最初の「根留め」という工程が肝心なのだそう。
しかも畳表付きの下駄に挿げるのには紐を通す穴が広がらないため、相当な腕がないとできません。

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挿げたのは辻屋本店の熟練職人、この道55年のベテラン、野村さん。
おそらく全国でも五こくの鼻緒をこれほどきれいに挿げられる職人は、ほとんどいないと思います。

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これほどの腕を持った野村さんは辻屋本店の宝。
本当にありがたいなぁと思います。


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by TomitaRie | 2018-02-10 16:55 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)
立春を迎えて
昨年は不思議な一年でした。
ふつう敷居が高すぎて入れないような場所で勉強させていただく機会に恵まれたり、
普通お会いすることのないような立場の方々とご一緒することができたり、身に余るほどのご縁の数々がありました。

そして旧暦の新しい年が始まる直前に、皇居の勤労奉仕に参加させていただきました。
なんとも濃い3日間。
もうすぐ元号が変わるこの時にたいへん貴重な体験ができました。
昨年起こったさまざまなこと、今回の勤労奉仕、自分にとってきっと深い意味があるのだろうなと思います。

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節分。
恵方巻きはいただきませんが、おうちで豆まきは欠かしません!
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立春の日は、出勤前に自宅から恵方にある神社にお参り。
陽の光が春です。
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春の気分でラベンダー色のシルクウールの着物。
ピンクグレーの防寒草履がぴったり。
これは私物ではなく店内で販売している商品にちょっと足を入れてみました^^;
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by TomitaRie | 2018-02-04 12:29 | Comments(0)