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浴衣の立ち位置
もともと、浴衣は読んで字のごとく、湯上りに着るものでした。
ですから日本人が洋服を着るようになる前の時代、浴衣はホームウェア、せいぜい近所で夕涼みするときに着ていました。
今でも浴衣は花火大会や盆踊り、夏祭りにしか着てはいけないとおっしゃるかたもいらっしゃいますが、最近は浴衣に対する意識がずいぶん変わってきました。

たしかにフォーマルな場…結婚式や祝賀会、ホテルの宴会場でのパーティーなどには着て行けませんが、お友達とのお食事会や気軽なイベントなどで、夏のおしゃれの選択肢に浴衣を加えてみてはいかがでしょう。
『大人のゆかたスタイルブック』など著書のある、きものスタイリストの秋月洋子さんによれば「浴衣でも素材やコーディネートできちんと感を持たせれば、お出掛け着にもなり、着られるシーンの幅が広がります」とのこと。

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たとえば…
「綿コーマ」という平織りの綿素材の浴衣は、花火大会や夏祭りで着るのに向いています。
半幅帯で肌襦袢の上に着て半衿など付けず、素足に下駄。
できるだけ涼しく、軽やかに着たい、いわゆる昔ながらの浴衣の役割です。


綿コーマ地
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『七緒vol.26』




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『BAILA』2019年7月号     



紙布張り舟形下駄
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「綿絽」「綿紅梅」といった透け感のある生地は、名古屋帯をお太鼓に締めて足袋を履けば、お出掛け着としての浴衣に。
「絹紅梅」はむしろ夏着物として通用する高級浴衣です。他にも「麻」や「綿麻」などがあります。
ちなみに「紅梅」とは格子状に織られた生地で、凹凸があるので肌に張り付かずさらっとした感触です。
最近は浴衣に長襦袢を合わせて半衿を付け、足袋を履く着物風の着こなしが一般的になっています。



綿紅梅の生地
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「足袋を履いたら半衿は必須」と思い込んでいる人が少なくありませんが、そのような決まりはありません。
下に長襦袢を着なくても、名古屋帯に足袋を履けば、ちょっとした外出でもOKです。
ただし透け感のある生地の場合は、下着が映らないように気を付けましょう。



履物について。
浴衣には下駄が基本。足袋を履いても素足でも、下駄が似合います。
ただし絹紅梅や綿絽、絞りなどの高級浴衣を夏着物として着るなら、パナマや籐など夏素材を使った草履でもよいでしょう。その場合はもちろん足袋を履いてください。


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『kokode Beauty』



絽綴れ5分3枚草履
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また下駄にもいろいろなデザインがあります。
<駒下駄>や<千両下駄>など歯のある下駄は、カランコロンの音が軽やかで、昔ながらの形が今も変わらず愛されていますが、お出掛けする場所によっては避けたほうがよいかも。
たとえば上質なカーペットが敷いてある劇場やホテルのロビーは、木屑がカーペットに入り込んでしまうので迷惑となります。
美術館などでは音が響く心配もありますね。


胡麻竹千両下駄
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<右近下駄>や<舟形下駄>などは、底裏にゴムが貼ってあるので、木屑や音の心配はありません。
とくに舟形下駄は草履の形なので、見た目にも「きちんと感」があって、お出掛け着としての浴衣にはぴったりです。
仕上げも白木、黒塗り、紙布張り、朱塗り、防水など多種多様。
浴衣に似合う鼻緒を合わせて、自慢の一足をあつらえることができます。

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『kokode Beauty』




白木防水舟形下駄 
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by TomitaRie | 2019-06-20 13:31 | 下駄・草履・和装のこと | Comments(0)